【家事育児との両立】在宅ワーク・ママクリエイターの本音あれこれ

会社で深夜残業しながらバリバリとやってきた女性も、子どもが生まれてからはフリーになったり、さまざまな雇用形態の在宅ワーカーとして仕事を続けている方が多いクリエイターの世界。「家事と両立できる」「子どもが病気で休んでも仕事ができる」と、在宅ワークはバラ色の働き方であるように紹介されることが多いような気がしますが、実際のところはどうなのでしょう?実践者に聞いてみました。

 

Aさんの場合

フリーのイラストレーターとして活動しています。

在宅ワーカーのメリットは突然子どもが病気になっても、迷惑をかける人がいない点。
仕事は休めないけれど、自分が大変になるだけ。

デメリットは、在宅は家事やって当たり前のような雰囲気があるような気がすること。
家事や育児で削られた時間は、当然夜に仕事します。常に仕事と隣り合わせの毎日ですね。16時に保育園へお迎え、夕飯、寝かしつけが終わったら今度は夫が帰宅し、また夕飯を食べさせ(笑)、22時か23時ころからようやく仕事再開、深夜1時か2時まで。とにかく前倒しのスケジュールで仕事を進めます。

在宅でも、子どもが病気になって家にいると仕事できないので、絶対納期の前日には仕事を終わらせておきます。徹夜をしてでも、後は送信するだけの状態に。実際は完全な徹夜になることはめったにありません。
一番困るのは、子どものごはんやお風呂で忙しい18時ころに仕事の依頼などの電話が集中することですかね。

 

Bさんの場合

現在は、5歳と1歳の2つの子育てを優先させながら在宅でデザイナーの仕事もこなしているフリーランサーです。

子どものいる日中はまったく仕事ができないため、仕事をするのは決まって子どもが寝静まり、最低限の家事を終えた22時~深夜1時です。片頭痛持ちのため寝不足は厳禁、1時までと決めています。
何年も仕事をしていないと感覚も腕もにぶるし、ソフトもどんどん新しくなりついていけなくなるので、少しでもこうして仕事続けられるのはありがたいです。夫に転勤の可能性もあるので、その場合でも仕事が続けられるのは在宅のメリットだと思います。

そういう訳で、あらかじめ納期をたっぷりいただけて、可能な物量の仕事しか請け負っていません。育児優先の私の方針に賛同してくださるクライアントさんたちなので、打ち合わせに子どもを同行させることもあります。本当に大切にしたいクライアントさんばかりです。子どもの成長に応じて徐々に仕事を増やし、いずれは職場通勤も視野に入れています。

私の場合の一番のデメリットは、夜中に仕事をしてお菓子をつまんでしまうことです(笑)太ります。

 

Cさんの場合

フリーのWeb・グラフィックのデザイナー、Webプログラマー、ライターとして活動しながら、パートで週3日、デザイン事務所にも勤務しています。

在宅だと、オン・オフの切り替えが難しいという点はありますね。ルールも管理者も自分次第なだけに「ひとりブラック企業」状態に陥ってしまいます。私は仕事が遅いのかしら?子どもと一緒に夜眠ってしまい夜に仕事できないのも、心が弱いから?と、どんどんブラック思考に。
この思考が染みついていて、パート先の仕事も家に持ち帰り深夜にやったり。「このぐらいの納期ならできるだろう」という見込みが、子どものいなかった時の感覚のままだからですよね。子どもの世話をおろそかにできないというタスクが、常にもう一本走っている状態なのに。夫や同居の両親に甘えてばかりで、本来は気遣いも必要なのですが、そこまで手が回っていません……。

メリットはやはり、会社勤めよりも家事をしやすいことです。途中で炊飯器にスイッチを入れられたり、鍋に火をつけておけたり。
パート先でちょっと残業してくると、お腹をすかせた子どもが足元にまとわりついて阿鼻叫喚の中、料理するという状況になります。在宅でも、仕事が忙しくなるにつれ部屋が散らかってくるわけですが、休憩を兼ねてがーっと掃除することもできます。会社に行っていれば、荒れた部屋を見なくてよいとも言えますが……。

子どもがいる傍で急ぎの仕事をしている時にわがままを言われて怒ってしまい、反省することも多々あります。仕事をしているママが家にいるということを子どもが理解するのは難しいのでしょうね。やはり、仕事を減らすことで解決すべきかなと思います。

ほかにメリットとしては、会社にいると電話応対や接客、「ちょっとこれやっといて」的なイレギュラーな仕事がじゃんじゃん降ってきますが、離れていればそれがないことです。
狭い職場なので真後ろで会議があったりしますが、デザインやWeb設計などの仕事はそういうノイズがあっても仕事できますが、プログラミング、ライターの方は仕事になりません。
わが家が一番、快適で集中できるので、パートの仕事も内容によっては在宅に切り替えてもらっています。

 

Dさんの場合

IT企業勤務し、Webのコンテンツディレクター、編集、ライティングを担当しています。子どもの小学校入学を機にテレワークに切り替えました。

メリットは大きいです。子どもが帰宅する時間に家で迎えてあげられる点、そして熱を出したりしても、ほかに預けず最低限はそばにいられるのがよいですね。最低1時間はかかっていた通勤時間を家事にあてられるようになったことも助かっています。

職場に通勤していたころは、保育園お迎えを経て20時に帰宅、23時に就寝させていたのですが、今は娘の帰宅後、そばで遊ばせたりしながら仕事をして17時に切り上げ(早退扱い)、18時に夕飯、入浴をすませ20時に寝かせることを目標にしています。通勤では早退したとしてもかなわないことです。お給料が減り、周囲の社員の目も覚悟の上で、テレワーク&早退勤務にしてよかったなと、しみじみ思います。

デメリットは、時間の区切りをつけるのが難しいこと。納期が間近に詰まってくると「夜中にやれば……」と思ってしまいますが、家族に影響も出るので我慢して、時間内にがんばると決めています。
今日納期のものは昼までに上げる!明日納期のものを午後から就業までにやる!と優先順位をつけています。合間に、即対応のものがよく入るので、思った通りにはなかなか進みませんが……。

でも実は、こなしている仕事量は在宅前とあまり変わっていません。限られた時間を有効に使うために集中してこなしています。それでも稼働量が多すぎて回らなくなったら、減らしてもらうようにしています。
今までは、がんばるだけ評価されてそれがモチベーションとなっていましたが、今はテレワークで家庭がそばにあるから、家庭第一になりました。

 

まとめ

在宅ワークは、家事・育児をよりこまめにできるというメリットがあります。反面、仕事と生活が切り離せないがゆえのデメリットもあり、どこかで自分で線をひくことが大切になってくるようですね。
また、家事や育児と両立しやすいとはいえ、決して楽ができるわけではありません。それでも皆さんは、その大変さを肯定的に引き受けて満足しているように見えました。

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