【ビジュアルイメージの作り方】~想像、記憶、資料探し~

さまざまなクリエイティブの仕事がありますが、イメージ力は常に重要と言えるでしょう。Web、グラフィック、立体、そして映像においてイメージが必要な場面があります。伝えるべきメッセージを効率的に伝達するためにもイメージは大いに力を発揮します。今回はビジュアルイメージを作り上げる方法をご紹介したいと思います。もちろん、仕事では多くの条件が複雑に絡み合っているので単純に事は運ばないと思いますが、少なからずクリエイターやデザイン関係の営業の方の手助けになると思います。

 

『ツール』

具体的な手順に入る前に、考えたり想像したりする手助けになる「ツール」をご紹介しておきます。ツールと言う呼び名も変ですが、困った場面であくまで道具として使うのに便利かと思います。

・写真/映像/映画/音楽/社会の出来事
本来、上記のものは普段から感性や知識を磨くツールとして慣れ親しんでいた方が良いと思います。イメージが必要な場面になってから資料として書籍購入することも多いですが、時間の制限があるので限界があります。

・検索
筆者はインターネット登場以前からクリエイティブの仕事をしているので、習慣として初期段階でインターネット検索はしないのですが、若い世代にはまず検索する方も多いようです。そのこと自体は構わないのですが、アグレッシブな態度で検索結果を確認することが大事に思えます。ぼんやりと流し見になっている人を見かけます。
また検索ワードは工夫して利用しないと、良い結果は得られません。これにもテクニックがありますが、それはまた別の機会に書こうと思います。

どのツールも道具なので使いようです。頼り切らずにやはり自身の脳を活性化させて創造していくことが大事です。

 

1)【メッセージとターゲット】

イメージが必要となった場面では、伝えるべきメッセージとターゲットが存在していると思います。誰に何を伝えるのか。それをハッキリと明解にしましょう

この場合、明解とは言葉に置き換えることです。

1つの単語に集約しなくとも良いですが、幾つかの類似した単語を書き出します。メッセージに幾つかの側面があるならば、それぞれに対して言語化を行います。次のステップのアイディア発想とつながっていますが、ここでは深く考え込まないで、言葉への置き換え作業と思ってください。

例えば、
ターゲットが「都会に住み、ファッションを好む、自由になるお金を持つ、30代の女性」であったとして、伝えるべきメッセージが「新しい美しさ」だったとしましょう。
 

2)【アイディアからビジョンへ】

イメージの核となるアイディアを出し、ビジョン化します。アイディア出しは細かく書くとそれだけで本1冊にもなってしまうので、大まかに2段階で説明します。

[1]垂直思考
書き出した言葉を論理的に展開します。

例えば、
上のメッセージの内容を受けて、「新しい美しさ」から直接思い浮かぶ情景や、「新しい」ものと「美しい」ものを列挙してつなげて試します。「都会的な美人」「新型のロボット」「超モダンな風景」「未来的な洋服」などとつなげて行きます。この段階では言葉だけでなく「絵」も付いていた方が分かりやすいでしょう。
アイディア発想ということでは、話が少し飛んでいるのですが今回のテーマはイメージの定着がテーマですので、このまま進めます。

[2]水平思考
ここでは[1]垂直思考で思いついたアイディアをさらにジャンプさせる段階です。関連する言葉、連想する物事などイメージを横に広げます。 [1]でなかった新しいアイディアを追加しても構いません。

例えば、
上の「都会的な美人」を”一般的な都会”、”一般的な美人”からもっと飛躍させます。
都会を水中や宇宙に想定したり、逆に都会ではなくする方法もあるでしょう。
美人も年寄り、子供にしたり、新しい価値観の美人の創出も必要でしょう。

今回は、「火星住まいの美しい老婦人」と言うことで先へ進めてます。

ここまでの[1] [2]の手順を、メッセージで導き出された全ての言葉に対して行います。カンタンに書きましたが、実際には苦労を伴う作業です。
 

3)【経験値からのイメージ】

ここまでで大まかな情景(サムネール)が思い描かれているはずですが、そこにかなりの差があると思います。具体的なビジョンが現われているもの。場面設定など絵よりも言葉に近いもの。この差は経験値によるところが大きい気がします。

絵や映像をたくさん見て生きてくれば、やはり多くの情景が思い浮かびやすくなると思います。最初の伝えるべきメッセージを打ち合わせている時点ですでに情景がセットになっている人もいるでしょうし、逆に、さぁ絵はどうするかなと意識して考え始めて情景を構築する人もいるでしょう。
作業としては経験値からイメージできればすごく楽ですが、重要なのは、最終のイメージがメッセージとつながっているかどうかです。
 

4)【イメージの増幅】

ビジョンを増幅します。つまりメッセージ伝達により効果的な表現にブラッシュアップします
薄ぼんやりとしたイメージしかない人は、以下をヒントとして『ツール』を使って具体化してください。

例えば、
上の「火星住まいの美しい老婦人」のイメージを検討します。

アタマの中に、赤茶色い大地に立つドーム型の家に住む老婦人があったとして、
・どういうアングルが良いのか?
・アップなのか、引きなのか?
・衣装やポーズは?
・全体のカラーは?

このような点を検討しますが、この時に必要なのが最初のメッセージとターゲットです。
ターゲットの30代の女性が意識をする老婦人に見えて、さらに「美しい老婦人」として映るのではなくて「新しい美しさ」を感じさせなければいけません。

例えば、
30代女性が嫉妬するようなセクシーな老婦人像としましょう。
ポーズ、衣装、その他、セクシーを意識して組み立てます。

 

駆け足でしたが、流れは理解していただけたでしょうか?
言葉と感性を行き来する作業とも言えます。実際には長い時間をかけて行う作業ですから、種々雑多なイメージの中から絞り込むかたちになります。
また、この記事を読んで今後すぐにサクサクとイメージ豊かな表現ができるものではないでしょう。やはり、『ツール』を普段から活用することは大事です。継続できるようにがんばってください。

<次回>
イメージの展開/クロスメディアへの広げ方について

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