Webデザイン会社、出版社など数社の企業でWebクリエイターとして活躍。現在はフリーランスのライターとして忙しい毎日を送っている。田中さんはどのような道のりを経て、現在に至るのか。ライターの仕事はもちろん、フリーランスの仕事に対する思いなども伺いました。

紆余曲折あったから、本当にやりたいことが見えてきた

Webライターになろうと思ったキッカケは何だったんでしょうか。
－もともとユウクリさんに登録した時はWebデザイナーとして登録し、派遣のWebデザイナーとして仕事を紹介していただいていました。でも、働いていく中で、他のデザイナーさんのアイディアだったりとか、なんか私にはその発想は出来ないな、向いてないな、みたいな事を感じるようになっていたんですよね。仕事はWebデザインをメインに、Web周りで必要になってくる事はライティングも含め、トータルにディレクター的な感じでやりつつ、当時から知り合いに頼まれたら文章を書いたりもしていました。実は高校の時、演劇の脚本で県の賞を受賞したくらい、書くことはもともと好きなんですよね。もしかしてライターの方が向いているんじゃないかなって。そんな時、ユウクリさんが業務委託でWebライターを募集しているのを知って、それに応募したのがキッカケですね。

やってみて分かった、人を育てることの大変さ

WebデザイナーからWebライターにシフトしてみて、大変だった事は有りますか？
－初めの頃、ユウクリさんからご紹介いただいたお仕事は、コスメやキッチングッズなどの商品紹介のライティングでした。ライターとしてのキャリアがまだまだ浅い時期でしたので、ユウクリさんの担当の方には随分、鍛えられました。リズムで文章を書いてしまうところがあり、これは文法的にはこうだよとか、文章ってこうなんだよっていう、基本のキの部分を本当に親身になって教えていただきましたね。私は今、新人ライターさんの文章のチェックもしているんですが、相手にダメ出しするなら、なぜダメなのかとかその根拠を示さないといけないと思うんですよね。当時のユウクリさんの担当の方も、膨大な時間を使って大変な作業をしてくださっていたんだなって。自分がやってみてよくわかりました。（笑）

言い合える環境があるから仕事がやり易い

ユウクリの業務委託サービスを使う利点はなんでしょうか？
－現在業務委託で請け負っているお仕事は、専門家と相談者をマッチングするサービスを展開する企業のWebライティングです。具体的には、士業の方の得意分野などのアピール文を書いています。弁護士さんなどの取材アポ取りから原稿を上げるまでほぼ全て任される形なので、ディレクション色の割と強めのお仕事だとは思っていました。私はWebディレクターの経験もありましたから、馴染みやすい仕事でしたね。
ユウクリさんがグループチャットでライターチームを固めてくださっていたので気軽に言いやすい環境は初めからありました。ライター同士は顔を合わせない分、情報を共有する事が大切ですからね。先生とのやり取りの中でおきたトラブルとか、もっとこうした方がいいですよとか、ライターが知っておいた方が良い事はどんどんお互い言ってます。次のミスを無くすことにつながりますから。特に私はミスの多い人なので共有・指摘いただきやすい環境はありがたいですし、一人では大変な事もユウクリさんが間に入ってフォローしてくださるので、すごくやりやすいですね。

もうこれで怒られたらしょうがないって所まで、自分の文章を突きつめたい

士業の方とのやり取りなど大変な事もあるかと思いますが、ライターとして気を付けている点などはありますか？
－一番はお客様である、士業の方に迷惑をかけないという事を意識しています。ユウクリさんとは仕事のパートナーだと思っていますから、これを言ったらユウクリさんに失礼かなというような事でも、お客様の損につながったり、迷惑になるような事であればしっかり伝えるようにしています。私が一番現場に近い立場にあると思っていますのでお互いに、どっちも良い形になるようにというか、そのあたりの判断は常に考えていますね。
あとは、実際に困っているご相談者の方が、私の書いた文章で先生とつながって、先生のお客さんが増えたらいいなとか、困りごとが解消されたらいいなとかの結果を見据えて書くようにしてますし、そのための努力は惜しみたくないですね。もうこの文章で怒られたら謝ればいいっていうくらい、腹をくくるところまでやりたいです。

大好きを仕事にできるありがたさを日々実感

フリーランスでお仕事をしてよかったことは有りますか？
－私、企業勤めが苦手だったんですよ。他のデザイナーさんより出来ないなとか劣等感も強くて、うまくやれない自分にストレスを抱えていました。なので、今フリーランスで本当に仕事が楽しいです。ユウクリさんが仕事しやすい環境を整えてくださいますし、なにより大好きな文章を書くという事を自分のペースで出来るという働き方が私には合っています。

知る事が楽しいからどんどん知識を深めたい

今後チャレンジしてみたい事などがあれば教えて下さい。
－違う分野のライティングもやってみたいですね。あとは今、新人さんの文章を見ているのもあって、校正をもっと極めたいなと思っています。昔、劇評のワークショップに通っていて、すごく勉強になったので、校正の講座とかセミナーとかあればこれから積極的に参加していきたいです。そういう講座に出てみると自分のクセや好みを見つけられるし、キャリアアップのためにも貪欲に知識を吸収していきたいですね。ユウクリさんでも是非企画してください（笑）。
今後ライターの仕事はもちろん、校正のお仕事も含め、もっとジャンルとか間口を広げて頑張っていきたいなって思ってます。

プロフィール｜ライター 田中孝枝さん

Web制作やデザイン会社、教育系出版社での勤務を経て、現在はフリーランスのライターとして活動。かつては、Webデザイン・ディレクションなどにも従事していた。学生時代から戯曲を書き、賞をいただいたことも。ライティングのセミナーやワークショップなどへの参加も積極的に行なう。ジャンルや媒体を問わず、取材から請負い「的確に相手へと届く文章を書くこと」を目標に、現在、業務の幅を積極的に広げている。