第3回【Webクリエイターインタビュー】フリーランスディレクターはママさん

Webクリエイターの需要が高まる昨今、自分のライフワークバランスに合わせて、さまざまな働き方が選べるようになりました。この連載では、正規雇用、派遣社員、フリーランスと、それぞれの働きかたでWebクリエイターとして活躍する方々に、仕事をする上で実際に体感したメリット、デメリットを伺い、紹介していきます。

第3回はWebディレクターとして活躍されている小松紫穗里さん(32歳)。現在、3女の母であり、一番下のお子さんは生後6か月。育児と家事とのバランスを図りながら、フリーランスとして企業等のWebサイト構築に携わっています。

――1日のお仕事のスケジュールを教えてください。

打ち合わせなどで外出する日もありますが、それは全体の10%ほど。作業のほとんどを在宅で行っています。
上の娘2人は幼稚園とその延長保育、一番下の娘は家で見ながら、打ち合わせの時だけ母や一時保育に預け、週3日ほどは大体9時過ぎから17時頃まで働いています。その後、お迎え、夕食、寝かしつけを経て、子どもたちが眠ったあとに作業することも多いです。残りの週2日は早帰りの娘たちを習い事に連れて行ったり、幼稚園のお友達と遊んだり、公園で思い切り遊んだりと、仕事と育児とのバランスを模索しながら、スケジューリングしています。

――ある意味、会社勤めのときより忙しくしている…?

うーん、どちらとも言えるかもしれません。
初めて入社した会社が、社長と私を含めて社員が3人という小さなWeb制作会社だったんです。OJTもそこそこに、Webデザインからコーティング、ディレクション、営業もと、なんでもやらせてくれるというか、やらされる会社で(笑)。3人がそれぞれ、個別の案件を担当していたので、ひとりで全部を抱えていたんです。だから本当に忙しくて。それこそ、終電ってなに? というようなことが連日続いたこともありましたし、会社で仮眠を取って始発で帰って…なんてことも。
在宅での仕事が中心となり、通勤時間をとられなくなったというのも、フリーランスの大きなメリットです。

――フリーランスという働きかたを選んだきっかけは何だったのですか?

退職した直後は、転職サイトに登録して、正社員としての再就職先を探していました。結婚が決まっていたので、9時から5時までの定時の仕事をと考えていたのですが、なかなか条件がマッチする企業が見つからなくて…。Webクリエイターの業務を考えれば当然と言えば当然ですよね。それで、派遣会社にも登録し、Webディレクター補佐としてIT系制作会社に勤めました。

――派遣勤務はいかがでしたか?

初めて定時というものを体験し、こんな働き方もできるんだ! と感激したのを覚えています。正社員で残業しながら働いていた頃よりも、手取り額も高くなって、初月の給与明細を見たときに驚いてしまいました(笑)

――正社員時代よりも満足度が高かった…?

正社員時代は試行錯誤。独学に近い形で仕事を構築していたので、実際にそれが正しいのかとか、もっと別のよいやり方があるんじゃないかとか、ほかで通用するくらいの実力になっているのかとか、常に気になっていたんです。中規模以上の企業で派遣社員として仕事をすることで、それが確かめられたのは、とてもよかったと思っていますし、一緒に働かせていただいていたWebクリエイターの方々から学ぶこともたくさんあったので、そこはメリットだったと思っています。
ただ、派遣社員の業務は、サポート業務が中心。きちんと決められた枠組みの中での仕事になりますから、最初の会社と比べると、自分の裁量で仕事を組み立てるということはほとんどありません。ワガママは承知ですが、そこに物足りなさを感じることもありました。

――そこで最終的に選んだのがフリーランスという働き方ということでしょうか。

実は、フリーランスで働くという発想を、もともとは少しも持っていなかったんです。知り合いの方がフリーランスで働いていると聞いても、すごいなぁと思うばかりで、自分と関連づけることのない、遠い存在でした。だから、フリーランスになったのも、たまたま。偶発的なんです。

――具体的には…。

派遣で勤めていた会社は妊娠8か月まで務めさせていただいたのですが、継続が難しく退社することに。でも、出産して3か月ほど経ったら、もう働きたくなってしまって(笑)。それで、Web系の求人サイトを回遊していたときに、育児関連サイトのWebディレクター求人を見つけたんです。興味を持って応募してみたら話が進んで、乳飲み子を抱えて面接に伺いました。その仕事は在宅勤務が中心と言えど、週に2~3は出社しないと難しいという業務内容だったので、担当の方から“さすがに今すぐは無理そうだよね”と言われて叶わなかったのですが、私を覚えていてくださって。半年後に“在宅でできるWebの更新作業を依頼したい”とご連絡が来たんです。そのときに、“業務委託という形態でお願いしたい”と言われ、結果的に個人事業主として開業することになり。それが私のフリーランス人生の始まりです。

――必要に迫られて、という感じだったんですね。

そうですね。個人事業主にならないとフリーランスになれないわけではないし、所得が少ないときには個人事業主登録するメリットはほとんどないと思います。

――フリーランスになってよかったですか?

今の自分にマッチしていると思います。
小さな子どもを育てている最中の私にとって仕事の時間配分が、ある程度自分で自由に設定できることは不可欠です。また、自分のアイデアや発想が仕事に反映できることの面白さ。このふたつは、私が仕事をするにあたって、必要不可欠な要素だと思っています。フリーランスはそれが叶う働き方だと思います。

――扶養控除内で働きたい、といった考えはありますか?

扶養控除額を計算しながら働いたことはないです。この5年も、結果的に扶養範囲内になったり、外れたりと年によってまちまち。今は、これまでのお付き合いやつながりの中で、お声がけいただいたお仕事を受けているいるという状況です。扶養控除という制度自体もなくなる方向のようですし、その枠組みの中に収まるためだけに、せっかくのチャンスを潰してしまうのはもったいない。子どもたちが日々成長していく中で、私も、仕事の幅を広げながらチャレンジしていきたいと思っています。

――具体的にはどのようなチャレンジを?

今までのWebディレクションのお仕事は継続しながら、今年の4月から、フリーランスママの制作チームであるMom’s Labにプロジェクトマネージャーとして参画し、イベント企画やコンサルティングのお仕事などにも、携わるようになりました。さらに、地元である千葉県流山市で発足したTristというサテライトオフィスで、地域に根ざしたビジネスモデルを地元のママたちと一緒に模索しています。
ママという立場を、弱みではなく持ち味として最大限生かし、既存の枠組みにとらわれることなく、フリーランスらしくのびやかに仕事ができれば…と思っています。

【プロフィール】
小松紫穗里
初めて就職した会社でWebディレクション、デザイン、コーディング、営業等を一通り経験。結婚を機に派遣会社に登録。Webディレクター補佐の業務を請け負う。
第1子出産後フリーランスとして独立。子育てファミリー向けサイトの運用や、鉄道会社・大学等のWebサイトディレクションを手がける。ママフリーランスチームMom’s Labのプロジェクトマネージャー。3人姉妹の母。

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