【新卒採用 活用事例】御木本製薬株式会社

【新卒採用 活用事例】御木本製薬株式会社

御木本製薬株式会社様は、「ミキモトグループ」の一員で、真珠をベースとした化粧品などを手掛ける昭和18年創業の歴史ある会社です。代表的なプロダクトブランドである「ミキモトコスメティックス」は、世界で初めて真珠の養殖に成功した創業者・御木本幸吉氏の美の情熱と研究心を受け継ぎ、科学の目で真珠と化粧品を見つめ続けています。

今回の「ステキに出会う旅」でお話を伺ったのは、管理本部人事部の齊藤様。新卒スカウトサービス『美大芸大就活ナビ』を導入し、20年ぶりに美大生を新卒採用した理由、また採用にともなう今後の新しい体制や、会社が目指す展望をお聞かせいただきました。

- まず、貴社の事業について教えてください。

化粧品と医薬部外品を中心に事業を進めております。他にサプリメントなどの健康食品の製造やOEM事業として他社様のブランド品を代わりに製造するという事業もしております。

- 全体の社員数と、今回新卒採用したポジションを教えてください。

全体の社員は300名弱です。採用した部署はマーケティング部門になります。ポジションは企画職で、仕事内容としては、商品コンセプトの考案、他社デザイナーへの要望出し、販売促進がおもな業務です。今回1名採用することができました。

ブランディング強化の段階に入り、20年ぶりの美大生採用を実施

- 『美大芸大就活ナビ』導入にあたり、どんな背景・課題をお持ちでしたか。

弊社は今、自社製品のブランド力を高めるということが一番の課題です。
具体的には、デザインはデザイン会社に依頼しているものの、作り上げたい世界観をデザイナーに共有し、形にしていける人材が不足していました。

美大生採用をしたのは20年ぶりです。
理由としては、今までは商品開発に重点を置いていたので、美大生の採用というのはなかなか注目してこなかった部分でした。商品も開発者も成長してきた中で、今後は販売促進などのマーケティングにも力を入れていきたいという時期に来ました。
商品は中身だけでなく外見も重要です。情緒的価値を高めるためにも美的センスに優れた人材が必要でした

御木本製薬化粧品

- 数あるサービスの中から選んでいただいたきっかけは、何だったのでしょうか。

当初は広告で知り、その時は美大生採用については検討中でしたが、一般の採用をすすめていく中で、やはり美大生の採用は必要なんじゃないかという流れになったんです。

また、一般的なナビサイトでは美術系の知識を身に着けている学生の母集団を作れない、対象となる学生の動向も把握できず採用計画を立てられない、という課題もありました。
『美大芸大就活ナビ』は美大芸大生に特化していることと、弊社が求める高すぎないコストで求人させていただけるということだったので選びました。

会社の世界観を混じりけなく吸収してもらうための新卒採用

-なぜ美大生の採用が必要だと感じましたか。

趣味で美術系が好きだとか、そういう方って一般の採用の中ではあまりいなくて。
それなら、専門の知識を持っている方、そしてモノづくりが好きな方のほうが、いいパフォーマンスをしてもらえるんじゃないかという流れで美大生が必要と感じました。

-中途採用という手もあるかと思いますが、なぜ新卒採用を選んだのでしょうか。

いま一番の課題は先程も申し上げた通り、ブランディングを強化することなんですね。

新卒であれば、社会に出てまっさらな状態で会社の価値観や仕事の進め方を学んでもらえるので、前職との違和感なく世界観をイチから吸収いただけるかな、と考えて新卒採用を選びました。即戦力ではなく、入社後はじっくり会社の世界観を学んで頂き、1年ほどで独り立ち、2~3年後にブランディングや販売促進で活躍してもらいたいです。

-例年はどんな採用をされていたのでしょうか。

例年は、一般職の総合採用として異動ありきの募集をしていました。商品開発や事務職・営業職など理系・文系のみの区分けで、ほぼ理系の方しか採用していない状況でした。
ですので、今まで美大生から応募が来るということもほとんどなく、今回のような募集をしていなかったこともあり、今年は本当に全く違う採用の動きをしたなと思っております。

-例年と違う動きだった中、採用活動で難しかったところはありますか。

美大生の採用を長年してこなかったので、採用したい募集のポジションや求める人物像に対して、どんな言葉で表現したら適切だろうかという点で、なかなか言葉が浮かんできませんでした。どのような言葉なら正しく伝わるかを営業の加瀬さんが上手に引き出してまとめてくださった、というところで一番お世話になりました。

また、ポジションがデザイナー職ではないので、提出されたポートフォリオをどう評価して、どう活用していったらいいかという部分で非常に悩みました。そのときにも大変お世話になりアドバイスをいただきました。

いつもは絶対出会えない層の母集団形成に成功

-使ってみて良かったところを教えてください。またどのようなことをポイントにナビを運用していましたか。

やはり例年の採用では絶対に出会えない層の学生に、たくさん出会えたことです。
登録学生は礼儀正しく素直な方が多く、クリエイティブに熱をもった方ばかりで、採用枠が少ない弊社では面接官も頭を悩ませるほどでした。不合格通知にも丁寧に感謝の言葉を返してくださる方までいました。

また、運用では毎日会社プロフィールを更新し、学生から検索してもらいやすいよう心がけました。また募集職種や学生を検索し、一人ひとり足あとを残しました。

-美大生はデザインをしたい方が多いイメージがありますね。今回のポジションは企画職でしたが、美大生に対してどのように魅力づけをされていましたか。

化粧品に関わりたいという気持ちが強い方、いろんなことに幅広く携わって仕事を進めたい方が興味を持ってくださっている印象がありました。ミスマッチを防ぐために、仕事内容についての説明資料を送ったり、デザインをしないポジションだが大丈夫かということをしっかり確認していました。

-採用の決め手は何でしたか。

協調性やコミュニケーション能力のある方を求めていました。今回のポジションでは部署間の会話もかなり重要で、話ができないと仕事を進めるときにスムーズにいかないこともありますので。また、作品を自分で生み出しているか、その作品を説明する力があるかも評価ポイントです。

評価点はつけておりますが、やってきたことをわかりやすく伝える言語化能力、話を聞く能力、商品開発者と本当に関わっていけるかなど、現場とどのくらい合うかという目線を一番大事にしています。

芸術系学生の採用に慣れていなくても安心

-『美大芸大就活ナビ』は、どんな会社にオススメでしょうか。

芸術系の学生を初めて採用する会社や、不定期で採用する会社には特に良いと思います。一般的なアドバイスだけでなく、その会社の悩みや状況を汲み取ったフォローをしてもらえるので、「何をしていいかわからない」という担当者にはとてもありがたいと思います。

-御社の今後の展望やアピールポイントをお伝えください。

今後も海外進出を視野に事業を発展させていきます。「ミキモト」というブランドに誇りを持って化粧品づくり・販売を行い、マーケティングを強化して化粧品業界の中で存在感のある会社として成長していくことを目指しております。その中でクリエイティブは欠かせない要素ですので、今後ともよろしくお願い致します。

 

御木本製薬・会社の写真

御木本製薬株式会社

”真珠を通して美を追い求める”

ミキモト コスメティックスは、真珠王・御木本幸吉の美への情熱と研究心を受け継ぐミキモトグループの一員として、科学の目で真珠と化粧品をみつめ続けてきました。

ほんとうの美しさは素肌、つまり皮膚細胞そのものの美しさが基本だと考える私たちは、バイオテクノロジーや皮膚科学といった基礎研究を重視し、有効性・使用性・安全性のバランスがとれた高級基礎化粧品づくりを中心に、素肌の美しさを追求しています。

御木本製薬さまのWebサイトはこちら : >https://www.mikimoto-cosme.com/