【新卒採用 活用事例】ヤマキ株式会社

【新卒採用 活用事例】ヤマキ株式会社

ヤマキ株式会社様は、創業以来百年にわたり「鰹節屋・だし屋」の道を一筋に歩んできました。「おいしい」のひと言を目指して、かつお節・だしの価値を深め・広げることに取り組み、花かつお、かつおパック、だしの素・だしパック、めんつゆ、割烹白だし、鍋つゆなどの商品を次々と生み出してきた企業です。

今回の「ステキに出会う旅」でお話を伺ったのは人事部次長の林さんと、今年『美大芸大就活ナビ』から新卒入社したコーポレート・コミュニケーション部の小室さん。
お二人に新卒スカウトサービス『美大芸大就活ナビ』を導入した経緯や採用の決め手、美大生時代は洋画専攻だった小室さんが、成果やPDCAを意識するようになったきっかけなどをお聞かせいただきました。

美大生との接点をつくるのが非常に難しかった

- 林さん、まず貴社の事業について教えてください。

我々の事業はかつお節を原料として、花かつお、かつおパックやめんつゆ、割烹白だしなどを製造販売している水産乾物の加工会社です。

- 全体の社員数と、今回新卒採用したポジションを教えてください。

全体の社員は718名、採用した部署はコーポレート・コミュニケーション部です。

ポジションは企業広報のPR活動で、企業ブランドの強化、生活者とのコミュニケーションを通じ、レピュテーションの向上を目指しています。今回1名採用することができました。

- 『美大芸大就活ナビ』導入にあたり、どんな背景・課題をお持ちでしたか。

既にいる美大出身の社員は2人とも女性なので、将来的にライフイベントが出てきます。その際、仕事をフォローできる体制をとりたかったのが、最初に採用しようとした動機ですね。そのポジションを絶やしたくなかったことが一番大きいです。そして継続的に仕事を継承し、新たな血を入れていきたいという考えがありました。

課題として「美大生に対する知名度がなく接点がない」というのがあり、何とかヤマキという会社を知ってほしいという思いがありました。一般のナビサイトではピンポイントで接点を持つのは難しく、私たちが美大へ行っても美大生に知名度がないのが現状でしたので、仕事内容を説明する機会も中々なかったのです。

新卒入社された小室さん(左)・新卒採用を担当した林さん(右)

課題への理解力や対応力が高かったことが採用の決め手

- 美大生を採用しはじめたきっかけは何でしたか。

専門性の高い方がいなかったからです。そもそもは文系や理系の社員が「こんなデザインがいいよね」と考えていたのですが、どうしても同じようなデザインになってしまうので、それを打破したかったというのが大きかったですね。

- 今回小室さん採用に至った決め手は何でしょうか。

最初のコミュニケーションから、「何が求められているか理解して話してくれる学生だな」と感じました。

課題で企画書を作成してもらい「理に適ったものになっている」ことが大切だったのですが、小室さんにはしっかりプレゼン力を発揮していただきました。また、課題への理解力や対応力が非常に高かったと思います。

- 次は、美大芸大就活ナビから入社された小室さんに話を伺います。学生時代は何を学んでいましたか。

女子美術大学で洋画を専攻していました。メインは油彩画とインスタレーション、映像作品と様々な分野の画法や表現方法を学び、技術の習得や知識・表現の幅を広げる事に努めていました。

- 洋画を専攻していて、なぜヤマキさんのこのポジションを志望されたのでしょうか。

もともと食品系の業界は考えていなかったのですが、『美大芸大就活ナビ』で林さんから声をかけていただいたのが、興味を持ったきっかけです。

そこから会社説明や美大卒の先輩社員のお話を聞くうち、自分の日常生活に近しい商品に関われることをとても魅力に感じました。パッケージデザインやディレクションに関わり、実際に店頭にPOPや商品が並んだりすることがやりがいにつながると聞いて、とてもいいなと思いました。

学生時代は自己完結な部分もあったが、成果やPDCAを意識するように

- 今はどんな仕事をしていますか。

現在の仕事は、オウンドメディアでの配信企画やその原稿作成、コンテンツ制作などを勉強中です。またかつお節のいいところを生活者にお伝えする「ヤマキ かつお節プラス®」活動を広報として推進しています。自社通販サイトのクリエイティブ素材加工などの補佐業務も行っています。

- 仕事のやりがいを教えてください。

日々情報化していく社会で、この部署はとても大事な役割を担う部分になっていくと考えています。先を見据えて成果を出せるように努力したいと思いますし、生活者の方の反応がダイレクトに見られる成果などは特にやりがいに感じます。

- 「成果を出すことを意識する」というのは、洋画を学んでいた学生時代とはかなりギャップがある環境だと思いますが、ご自身ではいかがですか。

学生時代は、「作品を制作し、自分を表現する」という自己完結な部分がかなりありました。しかし、やはり会社としてやっていくには、会社がやりたいことをやって終わりでは絶対に成り立たなくて、“生活者を目的の第一に考えるようになる”ということが、意識が変わる部分だったのかなというのは思います。

- “生活者を第一に..”という視点の変化を、具体的にいつから感じていましたか?

学生の時は「自由に絵が描ければ満足」という思いが強かったです。しかし就活の際に作品をポートフォリオにして会社に見せていると、自分がやりたいことが伝わらずうまくいかないときがあり、「自分で満足しているだけでは」と考えるようになりました。

また、入社してすぐは「ビジュアル(商品画像など)で宣伝したら良いのではないか」と考えていました。SNSで商品をバーンと載せると、やはり宣伝色が強い投稿は興味をもって頂きにくいです。生活者の求めるものを意識して、かつ会社の商品いいなとか、ブランド力につなげていく流れがあると学びました。

- 学生時代の経験が、今の仕事に活きていると感じるのはどんなときですか?

PDCAサイクルという、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返す手法がありますよね。PDCAの言葉自体は会社の研修で認識したのですが、学生時代の制作と似ていると思いました。

制作だとその流れはPDCAと言われずとも、やらなければいけない部分です。「作品をこうしたい」というプランで、「実際こういう作品を作ったので、このように展示したい」ということを教授に相談します。そして作品を展示して最終的に講評してもらい、その講評内容を次の作品につなげるという流れです。なので、そこは社会に出てもPDCAととても近い部分かなと思います。

- 今後、会社でやっていきたいことはありますか。

ミレニアル世代をターゲットにしていることや、業界をもっと盛り上げて行く為にも若手の人材にどんどん入って来てもらいたいです。会社を好きになってもらって、この会社で働きたいと思ってもらえるような流れを作っていくために出来ることがあるはず。その助けになれるポジション、立ち位置の人間になれたらいいなと思います。

ヤマキ株式会社

”かつお節への愛情と、誇りを胸に百年。”

「鰹節屋・だし屋」の道を一筋に歩んできました。日本が世界に誇れるかつお節・だしに心底惚れ込み、その伝統を守り、研鑽を重ねてきました。その美味しさを一人でも多くの方にお届けしたい。今も変わらぬ私たちの心意気です。

ヤマキは、「鰹節屋・だし屋、ヤマキ。」として鰹節とだしを通じて、「おいしさ」と「健康」、そして「食文化の継承・食資源の持続性確保」に貢献してまいります。

ヤマキ株式会社さまのWebサイトはこちら
>https://www.yamaki.co.jp/