株式会社アクト・デザインズ様は、特撮・アニメ向けのCG映像制作会社として、モデリングからカット制作、コンポジットまで幅広く手掛け、従業員数3名という少数精鋭で、クライアントの要望のさらに上をいく映像作りを心がけています。
代表の岡本様が新卒採用で最も重視するのは、「実物を観察し、それを元に絵を作るスキル」、すなわち美大生・芸大生が持つ美術的な素養です。しかし、従来の採用活動では、この「欲しい人材」との出会いが極端に少ないという課題に直面していました。
そこで導入したのが『美大芸大就活ナビ』。
結果として、26卒で新卒2名の採用に成功した岡本様に、ご活用いただいた背景、具体的な成果、そして今後の展望について詳しく伺いました。
「美大生・芸大生」との出会いが極めて少ない—採用活動の課題
- まず、貴社の事業内容と、採用活動の軸を教えてください
主に、CGを用いて、特撮やアニメの映像制作を行っています。例えば特撮では、撮影した映像にエフェクトを追加したり、アニメでは乗り物や街並みを歩く群衆の描写などをCGで手掛けています。
モデリング担当1名、アニメーションやコンポジットなどを担当する2名の、計3名で行っています。
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採用活動の軸は、「実物を観察し、それを元に絵を作るスキルがあるかどうか」です。
CG制作に必要な能力は、観察力やデッサン力など、美大・芸大生がずっと訓練してきたスキルそのものだと考えています。だからこそ、そういった素養を持つ学生に絞って採用活動を行っていました。
- 採用活動を進めるなかで、どういった課題がありましたか?
『美大芸大就活ナビ』導入以前は、一般的な新卒採用媒体を利用していましたが、求める人材との接点を持てないという深刻な課題がありました。
100名程度の学生とコンタクトをとっても、美大生・芸大生はわずか1名いるかどうか。幅広い層にアプローチできる反面、「絵を描ける人材」や「美術の素養を持つ学生」との出会いが極端に少なかったんです。
このままでは欲しい人材に出会うのは難しいと判断し、専門性の高い学生に特化した『美大芸大就活ナビ』の導入を決めました。
確実な採用に繋がる出会いと、若手を育てたいという強い意思
- 『美大芸大就活ナビ』を導入して、どんな成果がありましたか?
検索機能があるので、「是非来て欲しい」と思う学生さんに、こちらから積極的にアプローチできたのが大きいです。
また、学生さんから「興味がある」と反応が返ってきた際は、ポートフォリオを見せてもらって感想を伝えたり、説明会参加を促したりと、細かくコミュニケーションを取りました。
個別のチャット機能もあり、学生さんからしっかり反応をもらえたのも良かったですね。
今まで使用していた媒体よりも、もちろん出会う学生の母数は減りましたが、採用に繋がる確率は確実に上がっていると感じます。
採用担当は自分一人ですが、効率的に美大生・芸大生と出会うことができ、結果として26卒は2名の採用に成功しました。
- 美大生・芸大生に絞って採用を行う理由とは?
CG制作は、「実物を観察し、それを元に絵を作る作業」だとお伝えしました。
美大生・芸大生は、芸術作品に触れ、制作活動を行うことでそういったスキルを訓練してきているので、観察力と、それを絵に落とし込む能力が非常に高いんです。
ソフトの使い方なんかはいくらでも教えられますが、クライアントの要望を聞いて、頭の中で絵を浮かべられる能力は、やはり美大・芸大生ならではのスキルだと思うんですね。なので、そうした学生をターゲットに採用活動を行っていますし、ポートフォリオでは必ずデッサンを提出してもらっています。
今回内定を出した学生さんに関しても、デッサン力や観察力などの基礎的な能力が非常に高かったです。加えて、立場や年齢の異なる相手ともフラットに仕事の話ができるコミュニケーション能力の高さも決め手でした。

- 中途ではなく、新卒採用をメインで行う理由はどんなところにあるのでしょうか?
自身が大学で講師をしていたこともあり、やはり若い人を自ら育てていきたいなという気持ちがあります。うちで活躍してもらうことはもちろん、業界全体に貢献してくれる人材に成長してほしいと思うんです。
また、美大や芸大では、様々なソフトを使う環境はあっても、使い方までは詳しく教えてくれない。だから、そこで挫折してしまう学生さんが多い傾向にあります。
しかし、基礎力の高い彼らに対して自分たちが現場で教え、能力を引き出してあげることで、質の高い人材を育てられるとも思います。
美大生・芸大生の力を業界へ
- 『美大芸大就活ナビ』を、どういった企業におすすめしたいですか?
小規模な会社でも、じっくり若手を育てていきたいと考えている企業におすすめしたいです。
個人的に、美大生・芸大生に限っては、大手だとか中小だとか、会社規模に左右されずに行きたい会社に行く、という方が多いと感じます。やはり、中小規模の企業の方が、色々な作業に携われて、やりたいことができますから。
また、今年はエンタメ業界に就職したいという学生さんが多かったのですが、そういった想いがある方は、何かしらでエンタメに救われた経験をお持ちの場合が多いと思います。
私自身、落ち込んだ時に映画に救われた経験がありますが、そういう経験があると、「この業界に関わりたい、貢献したい」という気持ちが芽生えるんじゃないかと思います。
そうした意思を持った学生さんと出会って、育てていきたいと考えている企業には合っていると思います。
- 最後に、貴社の今後の展望を教えてください
エンタメ向けCGは、今後も需要が安定して伸びていくと考えています。一方で、人材育成が難しい業界でもあるため、今後も積極的に人材を育てていきたいです。
美大生・芸大生の力は、この需要に必ず沿うものだと思いますので、それをうまく引き出して業界で大きく活躍してもらいたいと考えています。
株式会社アクト・デザインズ

私達はCGを用いてお客様のイメージを映像にする少数精鋭チームです。
株式会社アクト・デザインズ様のWebサイトはこちら : https://www.actdesigns.jp/


