【業務委託】―Web制作編―外注先から貰った見積書の見方とチェックポイント!

【業務委託】―Web制作編―外注先から貰った見積書の見方とチェックポイント!

テーマ:「マーケ・制作発注担当者向け、見積もり書の見方とチェックポイント(Web編)」
所要時間:約5分

こんにちは。デジタルマーケティング部の高田です。
今回は、業務委託・外注時のやりとりに必須な「見積書」の見方、「Web制作編」についてのお話です。

以前は「動画編」をお知らせしましたが、Web制作の見積もりは動画作成よりも工数が多く、作りも複雑です。
専門用語も多いため、どれくらいの費用がかかるのかの見当がつきにくいもの。
そのためまずWeb制作のためにはそもそもどんな工程があるのか、全体の制作の流れを理解することが重要です。

なおユウクリでも、フリーランスの方を活用したWeb制作の対応が可能です。
すでにあるWebページの部分的な修正、フォームやお知らせ更新ページなどの実装、商品やサービスのブランドサイトやLP、ECページの更新、採用サイト、クラウドサービスやアプリのUIなど。
特に、頻繁に更新が必要となるような、細かな運用の対応を得意としています。
お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

サイト制作で発生するコストの内訳

新規で会社のWebサイトを作成する場合は、以下のような項目の見積書が上がってくることが多いでしょう。
Web制作では複数名のチームを組み、工程別に担当者が異なることが多々あります。
はじめに何をどこまでやってもらうのか、全体の予算と作業範囲をきちんと決めてから発注すると、実際の請求とずれにくくなるでしょう。

ディレクション費(進行管理費)
・要件定義/全体・部分構成
・企画が必要な場合は企画費等別途
・各種手配・進行調整・デザイン費
・トップページデザイン/主要ページ/下層ページ
・素材関連費(撮影/素材購入/ライティング費など)

コーディング費(フロントエンド費)
・トップページ/主要ページ/下層ページ
・レスポンシブ対応(スマホ対応)

環境構築・開発費(バックエンド費)
・WebサーバやDBの設定/ドメインやSSLなどの設定/プログラム開発等
・場合によってはシステム連携や外部Webサービス連携など

テスト・検証費(デバッグ作業)
・表示等の確認
・プログラム開発等を行う場合、実際に動くかどうかの確認・検証

各工程の作業内容

それぞれの内容について説明します。

ディレクション費(進行管理費)

ディレクション費は、プロジェクト全体を管理する「Webディレクター」の人件費になります。
主に

・クライアントのヒアリング
・進行管理

が含まれます。

ページ内の要素について、どのような切り口・順番でどう見せるべきか、という構成(ワイヤーフレーム)はディレクターが対応するケースが多いです。
ただそもそもサイト全体の企画やコンセプト設計などが必要な場合、その費用が含まれる場合もあります。

企画やコンセプト設計とは・・・

サイト上で集客を行う「コンテンツマーケティング」では、特に企画設計が重要になります。
プロジェクトのKPI(目標値)やコンセプト設計、サイトマップ(全体像)やワイヤーフレームの作成、SEO対策・マーケティング・アクセス解析など、考えるべきことがたくさんあります。
またWeb上でユーザーがサービスを受けられるような「クラウドサービス」サイトでは、情報設計やユーザー体験(UX)が重要になります。

サイトの目的・達成したい内容により、専門的な知識のあるスタッフが企画段階から関わりますのでその分の費用が上乗せされます。

デザイン費

デザイナーは決定した画面設計に沿ってデザインを完成させていきます。
単に見た目のデザインをするだけでなく、ユーザーが迷わずサイトを回遊できる表現を考えながら作成していきます。

・UI/UX(ユーザーインターフェース)の設計
・トップページ、下層ページのデザイン
・ロゴやアイコンの作成

などが含まれます。

トップページと下層ページのデザインにはそれぞれ、PC版とスマホ版を作成することも多いです。
写真やイラスト、アイコンなどの画像を多用することが多いですが、無料で使用できる素材がない場合には、レンポジ(有償素材)を購入する費用が別途かかります。

注意すべきポイントとして、採用サイト制作時などには独自性を出す必要があり、多くの場合で撮影が発生します。
自社で働く社員の写真、商材の写真、社内風景などの撮影をするためにはカメラマン等の費用が発生します。
さらにインタビューなどの長文記事を載せる際、ライターにお任せするのであれば記事のライティング費用なども別途かかります。

フロントエンド開発費

コーディング費を含めたフロントエンド開発費は、以下のような工程があります。

・システム設計
・HTMLコーディング(トップ、下層ページ)
・JavaScript・CSS・アニメーションなどの実装

デザイナーが作成したデザインからHTMLやCSS、JavaScriptを用いてフロント部分を仕上げます。
ページ数が多く、デザインレイアウトの種類が多いほど、コーディング費用は高くなっていきます。

また最近ではスマホ版の作成は必須のため、レスポンシブ対応もしくはスマホ専用のコーディングも必要になりがちです。

バックエンド開発費

この項目は「コーディング」以外の開発部分を指します。
問い合わせフォームの実装や新着情報の入力・自動表示などといった、サイトの裏側部分の開発費用になります。

なお、「●●をブラウザから入力すれば△△になる」というような動きの内容が、複雑になればなるほど高額になっていきます。
他サービスやシステムと連携するような場合も費用が高額になることが多いです。

・システム設計
・システム開発(PHPやRubyなど使用言語は異なる)
・CMSの構築・カスタマイズ
・サーバ設定作業

Webサイトを作成する上でサーバーとドメインは必須になります。
新規にWebサイトを作り制作会社などにサーバー設定を依頼する場合は、代行費用がかかります。

テスト・検証費(デバッグ作業)

サイトが完成したら、バグや不具合などがないか、デバッグ・テストを行います。
ブラウザ上で正常に動くかどうかをチェックしていきます。

特に開発が絡む場合には、テストする項目が多くなります。

見積もりを安くするポイント

Webサイトの見積もりは、ページ数やコンテンツなどのサイト全体のボリュームと工数によって大きく変わります。
また、作って終わりとなることは少なく、サイトを運営していくためのサーバー費用や更新作業などの維持費があります。
場合によっては別途、Webサイトを宣伝するための広告運用費も発生します。

ページ数やコンテンツ量

サイト制作ではページ単価で見積もりを計算する場合があります。
会社の規模やサイトの目的によって変わるため、サイトマップを作り、全体のボリューム感を把握していくのがポイントです。

Topページや、ユーザー訪問時の玄関となるLP(ランディングページ)では、ブランディング等が関わるためにデザイン性が高くなりますので高額になりがちです。
TOP以外でも、独自のデザインが多く発生するページは比較的高額になり、他を流用して量産できるようなページは低額になります。

工数

大規模なサイトや複雑なシステム構築がからむ場合は、ページ単価ではなくスタッフの数や対応日数で見積もり計算が行われることが多いです。
サイトの動きやシステムの導入などで工数が異なります。
デザインが凝っていて動くようなかっこいいTOPページなどは、それなりの技術が必要なため、工数もかかってきます。

人月等での計算の場合、注意が必要なことがあります。

この計算方法の場合には、最初にページ数や細かな設計を厳密にしなくてもスタートできてしまいます。
だからといって要件定義などが曖昧な状態のままで依頼してしまうと、途中で変更が発生するなどでスケジュールが延び、費用がかかることが多いです。

大型の案件が多いため、スケジュールがずれると動く人数も多いため費用が大きく変わってしまうリスクがあります。
価格を抑えることを重視するのであれば事前の詳細な設計・関係各所との調整が不可欠です。

サーバー費用

無事にWebサイト公開となっても、サイト運用には必ずサーバー費用が毎月発生します。
サーバーとドメインを自社で用意すればコストは抑えられます。

素材

トップページに使用する写真やテキストなどの素材をあらかじめ用意しておば、素材の費用が抑えられます。
ただし、プロではない人が対応したものとプロが対応したものの差は歴然です。
Webサイトの目的次第では、安易に自前で済ますよりプロに依頼したほうが結果的な費用対効果が高まることも考えられます。

プログラム・システム開発費用

プログラムやシステムを1から開発するより、すでに世の中にあるものを流用するほうが安くなることが多いです。
たとえば日々情報発信するページを作るときに、CMSを1から開発するのではなくWordPressを利用する、配布されているapiを使うなど。

また同様に、1からプログラムを書くよりは既にあるシステムと連携する部分の開発だけを行うほうが、金額は安くなりがちです。
連携する場合、自動連携するよりはCSVなどを利用して手動でインポート・エクスポートするほうが安くなります。

更新費用

商品点数が多く、ページ数が多いECサイトなどは注意が必要です。
常に新しい商品を掲載するため更新頻度が高くなり、外注するとその分費用がかかります。
とはいえ社内ですべて対応すると社内の労力が非常に高くなってしまうので、部分的に外注をしている企業様も多いです。

商品画像の切り抜きや更新業務のみなど、同じような業務をまとめて定型化し外注することで、効率化と省力化を両立できます。
社員が作業ではなく別のことに注力できるようになるので、Webサイトの効果を上げる確率が高まります。

見積もりにない項目もチェックが必要

Web制作では、見積もりの項目として反映されてなくても、工数や品質に影響するものがたくさんあります。

・閲覧環境の対応範囲(ブラウザやOSの対応)
・制作体制(誰が窓口になるかなど)
・公開後の運用に関する事項 など

必要であれば、運用費用の見積書を別途もらっておきましょう。
詳細がない場合は、きちんと分からないことは聞いて確認するようにしておきましょう。

ユウクリではWeb制作に関する「一部の作業」だけでもご依頼が可能です。

ユウクリでは、Webサイトの制作をまるごと請け負うことはもちろん、コーディングだけの作業や、UI・UXデザイン、LPデザイン、バナー、アイコンのデザイン、イラストや素材の作成、コンテンツの画像作成、記事のライティングなど、一部の作業だけのご依頼が可能です。
必要なところに必要な時間だけスポットで対応してほしい、といったご相談も承っております。

大量な画像作成やコンテンツ作成など、チーム体制を組んで数名のデザイナーやライターへ発注することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

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業務委託の他、社員採用や派遣でも取り扱いがございますので、状況に合わせて柔軟なご提案が可能です。
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