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ホームページ(Webサイト)リニューアルの進め方|失敗しないための手順と成功の鍵を解説

ホームページ(Webサイト)リニューアルの進め方|失敗しないための手順と成功の鍵を解説

企業の顔であるホームページ(Webサイト)のリニューアルは、一大プロジェクトです。

「何から手をつければいいのだろう」「多額の費用をかけたのに失敗したらどうしよう」といった不安を抱えていませんか?

この記事では、そんなお悩みを解決するため、ホームページリニューアルの手順と成功の鍵を網羅したガイドをお届けします。

具体的な進め方から、成果を最大化するホームページリニューアルの際のパートナー選びの秘訣まで、この記事さえ読めば、自信を持ってプロジェクトを推進できるようになります。

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まずホームページをリニューアルする目的を明確にする

青空を背景にゴールに向かって歩こうとしているビジネスマン

サイトリニューアルを検討する際、最も重要なのは「リニューアルによって、どのような経営課題を解決したいのか」という目的を明確に設定することです。

例えば、「サイトのデザインが古くなったから新しくする」という施策自体を最終目的にしてしまうと、本来解決すべきであった「商品売上を伸ばす」や「ブランドの認知度を高める」といった視点が抜け落ちてしまう可能性があります。

これでは、ただ流行りのデザインを取り入れただけで、サイトの方向性が定まらず、本当に情報を届けたいターゲットに訴求できないかもしれません。

サイトリニューアルは、あくまで「会社の利益向上」や「事業課題の解決」を達成するための手段の一つにすぎません。

リニューアルそのものを目的にしてしまうと、プロジェクトが迷走する原因となります。

そうならないためにも、まずは自社のマーケティング全体の方向性や経営課題をしっかりと把握しましょう。

例えば、「主力商品の問い合わせ件数が伸び悩んでいる」という課題があるのなら、以下のようにリニューアルの目的と方向性を具体化していくことができます。

経営課題

主力商品の問い合わせ件数が、前年比で横ばいになっている。

サイトの現状

商品情報ページが分かりにくく、訪問者の離脱率が高い。スマートフォンでの表示に最適化されていない。

リニューアルの目的

商品情報ページのUI/UXを改善し、問い合わせフォームへの到達率を5%向上させることで、月間問い合わせ件数を20件増やす。

このように、具体的な数値目標まで落とし込むことで、関係者間での認識のズレを防ぎ、プロジェクト全体で一貫した判断軸を持つことができます。

この目的設定が、後の工程であるサイト設計やデザインの方向性を決める、全ての土台となるのです。

ホームページリニューアルの進め方 成功に導く全7ステップ

7つのステップを登り始めようとしている人型のイラストと登りきった人型のイラスト

目的が明確になったらいよいよ具体的なホームページリニューアルのステップに進んでいきましょう。

プロジェクトの全体像を把握することで、抜け漏れなく、計画的に進行できます。

ここでは、ホームページのリニューアルを成功に導くための標準的な7つのステップをご紹介します。

これに沿って一つひとつ進めていくことで、「次に何をすべきか」が明確になり、担当者の方の不安も解消されるはずです。

ステップ1:現状分析と目的(KGI/KPI)の明確化

リニューアルプロジェクトの羅針盤を作る、非常に重要なフェーズです。

まずは自社のホームページが現在どのような状況にあるのかを、客観的なデータに基づいて正確に把握することから始めます。

感覚的に「古い」「分かりにくい」と感じるだけでなく、具体的な数値で課題を浮き彫りにすることが、成功への第一歩です。

そのために有効なのが、Google Analyticsに代表されるアクセス解析ツールの活用です。

例えば、以下のような指標を確認しサイトの健康状態を診断します。

  • ユーザー数・PV数:サイトにどれくらいの人が訪れているか。
  • 流入経路:ユーザーはどこから来ているか(検索エンジン、SNS、広告など)。
  • コンバージョン(CV)率:「問い合わせ」「資料請求」などのゴールを達成したユーザーの割合。
  • 直帰率・離脱率:特定のページだけを見て帰ってしまった、あるいは途中でサイトを離れてしまったユーザーの割合。

これらのデータを分析することで「特定のサービスページからの離脱率が非常に高い」「スマートフォンからのアクセスが多いのに、CV率が低い」といった具体的な課題が見えてきます。

次に、競合他社のサイトを調査します。

競合がどのようなメッセージを打ち出し、どんなコンテンツを用意しているのかを分析することで、自社がとるべきポジショニングや、差別化のヒントが見つかります。

これらの分析結果をもとに、冒頭で設定したリニューアルの目的を、さらに具体的な数値目標である「KGI」と「KPI」に落とし込みます。

用語 意味 設定例
KGI
(Key Goal Indicator)
重要目標達成指標。
プロジェクトの最終ゴール。
  • サイト経由の年間売上を1,500万円にする
  • 月間のお問い合わせ件数を50件にする
KPI
(Key Performance Indicator)
重要業績評価指標。
KGI達成のための中間目標。
  • 特定商品の詳細ページへのアクセス数を月間3,000にする
  • お問い合わせフォームへの到達率を10%にする

KGI/KPIを設定することで、プロジェクトチーム全員が同じ目標に向かって進むことができ、リニューアル後の効果測定も的確に行えるようになります。

ステップ2:ターゲット・コンセプト設計と要件定義

現状分析と目標設定が完了したら、次に「誰に、何を伝えるサイトにするのか」という根幹部分を設計していきます。

このフェーズでの設計が、サイトの使いやすさやコンテンツの響き方を大きく左右します。

まず行うのが「ペルソナ」の設定です。

ペルソナとは、サイトを利用してほしい理想の顧客像を、あたかも実在する人物かのように具体的に描いたものです。

年齢、職業、役職、情報収集の方法、抱えている悩みなどを細かく設定することで、チーム内でのターゲット像のブレがなくなり、「このペルソナなら、どんな情報が欲しいだろうか?」「この言葉遣いは響くだろうか?」といった具体的な議論が可能になります。

次に、そのペルソナに響くサイトの「コンセプト」を策定します。

コンセプトとは、サイトが提供する価値や世界観を、一言で表すスローガンのようなものです。

例えば、「はじめてのIT担当者でも安心、手厚いサポートで伴走するソリューションサイト」といったコンセプトを定めることで、デザインのトーン&マナーやコンテンツの方向性が明確になります。

そして最後に、目的達成とコンセプト実現のために必要な機能やコンテンツを洗い出す「要件定義」を行います。

デザインや技術的な仕様だけでなく、「お客様の導入事例を掲載したい」「専門家によるコラム記事を定期的に更新したい」「特定の資料をダウンロードできる機能が欲しい」といった、ビジネス上の要求をすべてリストアップします。

この段階で要件をしっかりと固めておくことが、後の工程での手戻りや追加費用の発生を防ぐ鍵となります。

ステップ3:サイト構造・WF(ワイヤーフレーム)の作成

要件定義で決まった内容をもとに、いよいよWebサイトの骨格を具体的に設計していきます。

家づくりで例えるなら、間取りや部屋の配置を決める設計図を作成する工程です。

はじめに作成するのが「サイトマップ」です。

これは、サイト全体のページ構成を、トップページを頂点としたツリー構造で可視化したものです。

サイトマップを作成することで、ユーザーが必要な情報に迷わずたどり着けるか、情報の階層構造は論理的か、といったサイト全体の情報設計を俯瞰的に確認できます。

次に、各ページの設計図である「ワイヤーフレーム(WF)」を作成します。

ワイヤーフレームとは、ページ内にどのような情報を、どの順番で、どこに配置するかを決めるレイアウトの設計図です。

この段階では、色や写真といったデザイン要素は意図的に排除し、情報の構造設計に集中します。

ワイヤーフレームを作成するメリットは、デザイン制作に入る前に、関係者間でページの完成イメージを共有し、合意形成が図れる点にあります。

この段階で「この情報も追加したい」「ボタンの位置はここが良い」といった意見を反映させることで、デザイン制作が始まってからの大幅な手戻りを防ぎ、プロジェクトをスムーズに進行させることができます。

ステップ4:デザイン制作【成果を左右する最重要フェーズ】

ワイヤーフレームで骨格が固まったら、いよいよサイトに魂を吹き込むデザイン制作のフェーズに入ります。

この工程は、リニューアルの成果を左右すると言っても過言ではない、非常に重要なステップです。

デザインは、単にサイトの見た目を美しくするためだけのものではありません。

設定したコンセプトに基づいたトーン&マナー(トンマナ)で世界観を演出し、企業のブランドイメージをユーザーに伝えます。

さらに、ユーザーの視線を巧みに誘導し、最も見てほしい情報に注目させ、最終的なゴールである「お問い合わせ」や「購入」といったアクションへと導く役割も担っています。

つまり、優れたデザインとは、ビジネス課題を解決するための「視覚的な設計」なのです。

だからこそ、このデザインフェーズを誰に任せるか、というパートナー選びが極めて重要になります。

次は多くの担当者が悩むこの「デザイン」について、さらに深掘りしていきます。

ステップ5:コンテンツ制作・素材準備

デザイン制作と並行して、サイトに掲載する具体的な中身、つまりコンテンツを用意していきます。

これには、各ページに記載する文章(テキスト)や、写真、イラスト、図表、動画などが含まれます。

特に、Webサイトの文章は、ただ情報を羅列するだけでは不十分です。

設定したペルソナに語りかけるような言葉を選び、専門的な内容も分かりやすく伝えるライティングが求められます。

また、Googleなどの検索エンジンで上位に表示されるための「SEO(検索エンジン最適化)」を意識したキーワードの選定や文章構成も、集客を成功させるためには不可欠です。

写真やイラストなどのビジュアル素材は、サイトの品質を大きく左右します。

企業の信頼性や商品の魅力を伝えるためには、できる限りプロが撮影・制作した高品質なものを用意することをおすすめします。

コンテンツはサイトの資産です。リニューアルを機に、その品質を根本から見直す良い機会と捉えましょう。

ステップ6:システム開発・実装(コーディング)

デザインとコンテンツが揃ったら、それらをWebブラウザ上で実際に表示・機能させるためのシステム開発、いわゆる「実装」の工程に入ります。

デザイナーが作成したデザインデータを、エンジニアがHTML、CSS、JavaScriptといった専門言語を用いてコードに変換していく作業です。

また、この段階でCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入することも多くあります。

CMSの代表例であるWordPressなどを導入することで、HTMLなどの専門知識がない担当者でも、ブログ記事の更新やニュースリリースの掲載などを簡単に行えるようになります。

リニューアル後の運用を効率的に行うためにも、自社の運用体制に合ったCMSの導入を検討しましょう。

ステップ7:公開と効果測定、改善運用

すべてのページの開発・実装が完了したら、いよいよリニューアルしたホームページの公開です。

しかし、公開ボタンを押す前に必ず最終チェックを行いましょう。

  • 誤字脱字はないか
  • リンク切れは発生していないか
  • パソコンやスマートフォンなど異なる環境で表示崩れが起きていないか
    etc.

 

これらを入念に確認します。

そして、最も重要なのは「公開はゴールではなく、スタートである」と認識することです。

リニューアル後は、ステップ1で設定したKGI/KPIが達成できているかを、アクセス解析ツールなどを用いて定期的に測定します。

思うような成果が出ていない場合は、その原因を分析し、ページの構成やデザイン、コンテンツなどを改善していく「PDCAサイクル」を回し続けることが不可欠です。

ホームページは生き物です。

市場やユーザーの変化に対応しながら、継続的に育てていくことで、その価値を最大化できるのです。

派遣・業務委託のデザイナーがホームページリニューアルのプロジェクトにもたらす4つのメリット

ホームページのリニューアルプロジェクトを成功させるためには、高いスキルを持つ専門家の力が必要不可欠です。

しかし、正社員として採用するには時間もコストもかかります。

そこで有効な選択肢となるのが派遣や業務委託の「デザイナー」の活用です。

必要な期間だけ、即戦力となるプロのデザイナーをチームに迎え入れることで、プロジェクトは大きく加速します。

ここでは、派遣や業務委託のデザイナーがもたらす4つの具体的なメリットをご紹介します。

メリット1:圧倒的な表現力と提案力

派遣や業務委託で活躍するデザイナーは、様々な現場で経験を積んだプロフェッショナルです。

特にユウクリがご紹介するWebデザイナーやグラフィックデザイナーは、広告業界などで培った高い表現力を武器にしています。

事業のターゲットを理解し、「どうすればターゲットの心に響くか」という視点から、Webの知識がなくても訴求力の高いデザインを主体的に提案してくれます。

メリット2:スピーディかつ柔軟な対応力

外部の制作会社に依頼する場合、コミュニケーションに時間がかかったり急な修正に対応してもらえなかったりすることがあります。

一方、派遣・業務委託のデザイナーは社内の一員としてプロジェクトに参加するため、意思疎通が非常にスムーズです。

効果検証後のファーストビューの変更など、ビジネスの状況に合わせたスピーディで臨機応変な対応が期待できます。

メリット3:事業への深い理解と主体性

派遣・業務委託のデザイナーは単なる作業者ではありません。

貴社の一員として、同じ目標に向かってプロジェクトを推進するパートナーです。

日々の業務を通じて、サービスや事業への理解を深めてくれるため、「0から10まで細かく指示しなくても、意図を汲み取ったデザインを提案してくれる」といった、質の高いコミュニケーションが可能になります。

メリット4:必要な期間だけコストを最適化

「リニューアル期間中だけデザイン業務が集中する」「専門的なスキルを持つ人材が数ヶ月間だけ必要」といったニーズに、派遣や業務委託は最適です。

正社員採用にかかる採用コストや工数を大幅に削減しつつ、必要な期間だけハイスキルな人材の力を借りることができます。

これによりプロジェクトのコストを最適化し、費用対効果の高いリニューアルを実現できます。

 

まとめ:ホームページリニューアルは「誰と進めるか」で成功が決まる

今回は、ホームページリニューアルを成功させるための具体的な進め方から、新たな人材活用の選択肢まで幅広く解説してきました。

ご紹介した7つのステップに沿って進めれば、プロジェクトが道に迷うことはありません。

しかしそのプロセスを遂行し、最終的にビジネスの成果に繋げるためには、信頼できるパートナーの存在が不可欠です。

特に企業の顔となり、ユーザーの心を動かす「ホームページデザイン」の領域では、そのパートナーが持つスキルや経験がリニューアルの結果を大きく左右します。

リニューアルは決して簡単なプロジェクトではありません。

だからこそ、自社だけで抱え込まず専門家の力をうまく活用することが成功への近道です。

今回お伝えした内容が貴社のホームページリニューアルを成功に導く一助となれば幸いです。

  • 「リニューアルの進め方に、まだ不安がある」
  • 「デザインの力で、もっと事業を成長させたい」
  • 「ハイスキルなデザイナーを、必要な期間だけチームに加えたい」

もしこのようなお悩みをお持ちでしたら、私たちユウクリにご相談ください。

ユウクリは、長年にわたりクリエイターに特化した人材サービスを提供してきたエージェンシーです。

Web業界に精通したデザイナーや、高い表現力を持つグラフィックデザイナーが数多く在籍しております。

お客様一社一社の事業課題を丁寧にヒアリングし、貴社の状況に最適な形でプロジェクトを成功に導くプロフェッショナル人材をご提案します。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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