正社員か派遣社員か・・・?

優クリエイト代表取締役 高橋茂一です。

100年に一度とも言われるほどの大きな経済の嵐が、世界中を襲っています。

今日の新聞では日本経済をリードしてきた自動車メーカーの業績悪化の記事が一面を飾っていました。
米国の金融危機から発した今回の不況は、日本はさほど影響を受けないと思われていましたが、どうやら、そんなことはない状況になって来ました。

前期、過去最高益を上げていた企業が軒並み減収減益となり、その下げ幅が予想をはるかに上回る大きさです。
半年前とは経済環境がまったく変わってしまいました。

大企業の業績悪化は、その後中小企業にも波及してきます。
日本は外需に依存していたため、急激な円高が輸出産業を直撃し、トヨタ自動車は利益を1兆円下方修正しています。
想像できない金額ですが、この影響は雇用の削減、賞与の削減、賃金抑制に繋がってきます。
また、設備投資も削減され、内需までもが悪化した場合には大変な状況にいたる可能性があります。

バブル崩壊を経験した自分は、企業動向がその時に似ているものがあると感じています。

今朝の日経新聞に新卒学生の内定取り消しのニュースが出ていて、当時とそっくりです。
この先、大規模なリストラ(企業再構築)が始まる可能性があります。

その時代を乗り越えて、大きく成長した企業を見ると、実は、この時期に有能な人材を確保しています。

この時期、大きなチャンスの時でもあるのです。
これまで採用できなかった有能な人材が採用できる絶好のタイミングなのです。
弊社でもこの様な時期に採用した人材が管理職となる人材に育っています。

正社員の採用にはタイミングが大切で、決まった仕事は派遣社員の能力を活用したフレキシブルな組織にしておくことが肝心です。

この時期、売上を伸ばすことだけではなく、次の成長へ向けて社内を固めることも大切だと思います。