化粧品・コスメデザイナー求人特集│化粧品・コスメ系デザイナーの仕事と業界、キャリアを考える

化粧品・コスメデザイナー求人特集│化粧品・コスメ系デザイナーの仕事と業界、キャリアを考える

本記事は、ユウクリが取り扱う求人の中で、デザイナー側の人気が非常に高い「化粧品・コスメ」のジャンルについて取り扱います。

化粧品やコスメをはじめとした、美容に関わるデザイン業務の仕事内容やキャリアについて、これまでユウクリにご相談いただいた多くのデザイナーさんのキャリアデータをもとに傾向をまとめてみました。
今後のキャリアを考える上での参考にしていただければと思います。

化粧品・コスメデザイナーオススメの求人一覧はこちら

化粧品・コスメ業界について

「化粧品」・「コスメ」はどちらも意味合いはほぼ同じで、「化粧品業界」とまとめられることが多いです。比較的高級なものが「化粧品」、安価なものが「コスメ」と言われる傾向にあります。
百貨店等で売られているものを「デパコス(デパートコスメ)業界」、ドラッグストアで売られるようなものを「バラエティコスメ業界」もしくは「ドラコス(ドラッグストアコスメ)業界」と分類するケースもあります。


大きくはスキンケアやメイクアップ製品のほか、オーガニックや自然由来成分を使用した製品・サービスなど、美容や健康を重視する人々に向けて製品やサービスを提供する大規模な産業です。世界中で拡大しており、国境を越えた市場が広がっています。

華やかである一方、非常に競合が多く激しい競争が繰り広げられています。日々新しいブランドが生まれているため、シェアをとるためにはブランドイメージを左右するデザインやマーケティングがとても重要。トレンドや消費者の期待に応えるために常に新しい製品を開発し、イノベーションを起こし続けることが必要な業界です。

「化粧品」や「コスメ」にはどのようなデザイナーが関わっている?

化粧品業界では製品自体の安全性や信頼感だけでなく、ターゲットに合わせたデザインやテクスチャ、販促戦略など、五感や欲求に訴えかける要素が非常に重視されています。そのため幅広い分野のデザイナーが関わり活躍していますが、主に3つに分類することができます。

1.プロダクト(製品)デザイナー

プロダクトデザイナーは、具体的な製品自体のデザインを考え、ユーザー体験を考慮しながら使用感や機能性を追求するデザイナーです。

容器の材質や形状はもとより、製品の外観や構造を詳細に検討します。特に化粧品の場合は色彩やテクスチャなどが非常に重要となりますので、化粧品の特性や使用感に合わせて、適切な材料を選ぶ必要があります。製品の耐久性や安全性を確認するためにときにはテストを行うこともあります。
素材や加工の知識が求められるため、工学や化学などの理系学科出身者が活躍することも多いようです。

2.パッケージデザイナー

パッケージデザイナーは、製品の外観や包装を美しく魅力的にデザインする役割を担当します。
出来上がった製品を手に取ってもらいやすくするため、魅力的な商品であることをアピールしつつ、かつブランドのアイデンティティやメッセージが効果的に伝えられるようなパッケージを創り出すことがその使命です。

なお化粧品・コスメ関連では、同じブランドから複数のアイテムが販売されることが多くなります。トレンドや競合他社の製品に対する市場調査を行って他社と差別化させるとともに、パッケージが一貫性を持ちつつもブランドの特徴が際立つようなデザインを追求することが求められます。

3.広告(SP)デザイナー

広告デザイナーは、商品のプロモーションに関わり、ポスターや広告媒体を制作して製品を市場にアピールします。
ディスプレイや什器、ポスター、カタログやDM、Webのブランドページやキャンペーンページ、広告バナーなど、広告のジャンルは多岐にわたります。

そのため(ごく少人数のメーカーを除き)メーカー内の担当者が一人で全て対応することは少なく、ジャンルごとに専門特化したデザイナーが対応することが多くなります。専門的な知識を持つ外部の制作会社や代理店と組むことも多々有ります。

マーケティング戦略が非常に重視されるため、単価・ターゲット等によって出稿媒体は様々です。一般的に若者向けではWebやSNS・街頭の大型パネルなど、シニア層ではTVや新聞、はがきDMなどの広告が多くなるなどの特徴があります。

化粧品・コスメのデザイナーの面白さとは?

化粧品やコスメのデザイナーは総じて、使用者の人々に喜びや美を提供することによって、非常に充実感や満足感を感じることができます。
具体的には下記のような点を上げる人が多いです。

クリエイティビティの発揮

新しい製品やパッケージをデザインする機会が多くなるため、デザインのアイディアをいくつも形にできます。製品がヒットすれば注目を集め、多くの人に認知してもらえます。

美容への貢献

自分のデザインによって、消費者が化粧品を使用するきっかけを作ることができます。使用者の美容や自己表現に影響を与え、ひいては彼らの自信や幸福感に貢献できます。最近はリアルな口コミを見ることができる機会が増えており、よりダイレクトに反応が分かります。

トレンドの追求や時代に即した提案

化粧品やコスメのデザイナーは、美容業界のトレンドに常に敏感でいなければなりません。新しい素材、技術、色彩などのトレンドを取り入れ、それを製品に反映させることが求められます。うまく注目を浴び製品が売れていくことは、デザイナー自体の自信や貢献感に繋がります。

製品のブランド戦略

デザイナーは製品だけでなく、ブランド全体のイメージや戦略にも携わります。製品がブランドの理念や価値観を反映し、一貫性を持ちつつもブラッシュアップされていく過程を知ることができます。

化粧品・コスメのデザイナーに求められる力は?

化粧品やコスメのデザインに関わる際には、特定の知識と注意点が重要です。デザイナーとして働く上では下記のようなポイントを押さえる必要があります。

美容業界の理解

化粧品やコスメのデザインに携わるためには、美容業界に関する基本的な知識が必要です。スキンケアやメイクアップの基本的な原理、化粧品の成分、製品の効果などを理解することがデザインにおいて重要です。

トレンドの把握

美容業界は常に変化しており、トレンドも瞬く間に変わります。最新の美容トレンドやデザイン傾向を把握し、それに対応するデザインを提供することが求められます。

ターゲット顧客の理解

各製品は特定の顧客を惹きつけるため、ターゲットの好みや期待に合ったデザインを考えることが必要です。例えば、若い世代向けのカラフルでポップなデザインと、大人向けのシンプルで上品なデザインでは異なるアプローチが必要です。

パッケージデザインの知識

化粧品やコスメのパッケージは製品の第一印象を左右します。商品の形状、色彩、材質、ロゴの配置など、デザイン全体を通してブランドのアイデンティティを表現することが重要です。また平面ではないものにデザインを行う技術も必要です。

印刷やWeb技術の知識

印刷物に係る場合は想定した通りに印刷できるように、印刷技術やカラーマネジメントに関する基本的な知識が必要です。Webや動画に関わる場合はそれぞれの媒体の技術、表現手法に関する知識が必要になります。

法規制と規制基準の理解

化粧品業界は厳格な法規制が存在します。デザインが表示される場所や使用される言葉に関する法的な制約を理解し、法規制に適合するデザインを提供することが重要です。

ユーザビリティの考慮

化粧品のパッケージや製品、Webページ等は、実際に使用される際の利便性や使いやすさも考慮する必要があります。使いやすいデザインや製品の操作性に配慮することが重要です。

環境への配慮

持続可能性が重要視される現代では、デザイナーは材料の選択や製造プロセスにおいて環境への配慮を考慮することが求められます。特に大手企業の製品では避けては通れないテーマです。

これらの知識と注意点を踏まえながら、美容業界でのデザインに取り組むことで、魅力的で効果的な製品デザインを生み出すことができます。

化粧品・コスメのデザイナーに向いているのはどんな人?

化粧品やコスメのデザイナーに向いているのは、美容やファッションに対する感性が豊かで、トレンドや顧客のニーズを敏感に捉えられる人々です。美意識が高い顧客に訴える力が必要となるため、クリエイティブな発想力やコミュニケーション能力も求められます。

また化粧品やコスメは競合が非常に多いため、生き残るための販売戦略として、ターゲット像が非常に細かく決められています。この細かいターゲット像を理解できることが重要であるため、販売するターゲットに近い年齢やライフスタイル、美意識を持つ人が求められる傾向にあります。

化粧品・コスメに関わるデザイナーになるには?

上記のデザイナーになるためには、美容業界やデザイン業界での経験が役立ちます。美容に関する知識やトレンドを把握し、デザインスキルを磨くことが重要です。また、大学や専門学校で美容やデザインに関する学問を深めたり、制作会社やメーカーでアルバイトやインターン、派遣としての実務経験を積むことも有益です。

ポートフォリオの充実も、デザイナーとしての信頼性を高めるポイントです。
ブランド同士の競争が激しく、デザイナーからも人気のある業界です。ターゲット層の目を惹くようなデザインセンス、実績を持っているかが重視されます。
目指すブランドとターゲット層が近い化粧品やコスメのデザインの実績があれば大変有利です。このような化粧品の実績がない場合には、同じようなターゲット層に向けた別商品の実績や架空課題を入れておくとよいでしょう。
同じ化粧品でもターゲット層や作ってきた媒体が離れるとアピールが弱くなる傾向にあります。

化粧品・コスメ系デザイナーの年収は?

これらのデザイナーの平均年収は、経験や実績、携わるブランドの規模により大きく異なります。一般的には他のデザイナーと大きくは変わらないですが、トップデザイナーとして指名で仕事をする際には、ときに数千万円になることがあります。業界のトップデザイナーとして働く場合や著名なブランドで働く場合は、高い収入を得ることができるでしょう。

働き方は、広告代理店やデザイン事務所、化粧品メーカーなどでの正社員として働くほか、フリーランスとしてプロジェクトごとに仕事を受けることも一般的です。
注意点として、同じ化粧品業界であっても携わるブランドや就業先、雇用形態によって働き方や雰囲気が全く違い一括りにすることができません。年収も大きく違うため、しっかりとリサーチを行い、個々の志向や状況に応じて働き先を選ぶことが重要です。

具体的な就業先

化粧品のデザイナーというと、メーカーで働くことがまっさきに思い浮かぶかもしれません。
しかし化粧品・コスメのデザイナーがメーカー以外で働くことも多岐にわたります。以下は、メーカー以外でのデザイナーの活躍の場の例です。

デザインエージェンシー(デザイン制作会社)

デザインエージェンシーは、複数のクライアントに対してデザインサービスを提供する組織です。化粧品ブランドやOEM、小売業者からのプロジェクトに携わることがあり、異なるブランドや製品のデザインに挑戦できることも多いです。

取引先によってどのようなツールのデザインに関わるかはまちまちです。

広告代理店

広告代理店では、化粧品ブランドの広告キャンペーンやプロモーションに関与するデザイナーが求められます。製品そのものに関わることは少なくなります。一方で消費者に訴求するためのパッケージデザインや広告素材の制作、デジタルメディアのデザインなどに携わることが多くなります。

小売業

化粧品やコスメを販売する小売業者は、店舗デザインやディスプレイ、販促物のデザインにデザイナーを採用しています。
基本的に製品やパッケージはすでにある状態で、美容専門店や百貨店などの店舗や特設ブースなどで使用されるデザインを行うことになります。

メディア企業

ビューティーマガジン、オンライン美容プラットフォーム、美容情報サイトなど、メディア企業では美容に特化したデザイナーが必要とされます。記事やビデオのデザイン、美容特集の制作などが含まれます。
粧品のデザインというよりは、化粧品の素材写真等を紙面内で魅力的に見せる・記事を読ませるようなデザインを行うことが求められます。

フリーランス

フリーランスのデザイナーとして独立することも一つの選択肢です。クライアントごとにプロジェクトに携わり、自身のスケジュールやクリエイティブな方向性を自由に決定できます。
取引先がどこであるかにより、携わるツールや業務範囲は大きく変わります。

教育機関

美容学校やデザイン学校、アートスクールなどで教育機関のデザイナーとして働くこともあります。学生たちにデザインのスキルや知識を伝え、次世代のデザイナーを育てます。

これらの場所では、デザイナーは様々なプロジェクトに携わりながらクリエイティブなスキルを発揮し、異なる視点から美容業界に貢献することができます。

化粧品やコスメのデザイナーとしてのキャリアアップやキャリアパスは?

化粧品やコスメのデザイナーとしてのキャリアをアップさせるためには、いくつかの重要なステップや戦略があります。以下は、その中で一般的なものです。

専門教育とスキルの向上

デザイナーとしてのスキルや知識を向上させるために、美術学校やデザイン学校での専門教育が重要な武器になります。
美容産業に特化したコースやワークショップ、インターンシップ等に参加することで、業界におけるトレンドや要件を把握しやすくなります。

ポートフォリオの構築

優れたポートフォリオは、実績やデザインのスキルを効果的にアピールする手段となります。
自分の作品を随時更新し、多様性を持たせ、実績を細かく記述することで、雇用主やクライアントにアピールします。
認められれば移籍し、より知名度の高い仕事に関われる可能性が高まっていきます。

業界ネットワーキング

化粧品やコスメの業界に足跡を残すためには、業界内でのネットワークづくりが重要です。
美容イベントやデザイン関連のコンファレンス、セミナーへの参加や業界関連のウェブサイトでのプロフィールの構築を通じて、業界のプロフェッショナルと繋がりを持ちましょう。
特に美容業界ではキーマンとなる人物の影響力が大きいケースも多く、キーマンに気に入ってもらえればプロジェクトに参入できるチャンスがあるかもしれません。

新しい技術やトレンドの継続的な学習

デザインの分野は常に進化しています。新しい技術やデザインのトレンドに敏感であり、それに迅速に対応することが求められます。オンラインのコースやワークショップ、業界の出版物、イベント参加等を通じて、常に学び続ける姿勢がキャリアのアップに繋がります。

経験の積み重ね

デザイナーとしての実務経験がキャリアアップには不可欠です。インターンシップや初めての仕事を通じて、業界の仕組みやプロセスを理解し、実践的なスキルを身につけることが重要です。

自己ブランディング

自分自身をブランドとして捉え、それをアピールポイントとして強化することも重要です。自己PRやキャリアのビジョンを整理し、それを他者に伝える能力がキャリアアップに寄与します。

これらのステップを組み合わせ、持続的な努力と情熱をもって仕事に取り組むことで、化粧品やコスメのデザイナーとしてのキャリアを成功させることができます。
またもしデザイナーからより上流のキャリアパスを考える場合には下記のような例が考えられます。

マーケティング担当者

製品やブランドの戦略的なマーケティングに携わることができます。市場調査やトレンド分析、競合調査を通じて、製品を成功に導くための戦略を策定します。
パッケージや広告のデザインをしつつ、周辺領域のリサーチや検証などをしてきた方であれば、比較的目指しやすいポジションです。

ブランドマネージャー/ディレクター

特定の製品ラインやブランド全体の管理に従事することができます。製品のポジショニング、広告キャンペーン、販売促進活動などを担当します。こちらもデザイナーとしてブランド全体の流れを把握していれば、比較的目指しやすいポジションです。

製品開発チームの統括者

新製品の開発においてプロジェクトを統括し、チームを指導する立場に進むことができます。これには製品開発、テスト、評価、製造の全体的な管理が含まれます。
デザイナーから急にこのポジションに進むことは難しいですが、まずはブランドマネージャーやディレクターにキャリアアップしてから、このポジションを目指すと比較的スムーズです。

現在、化粧品やコスメ関連デザイナーとして活躍中の方はもちろん、これからデザイナーの業界をチェンジして化粧品・コスメ業界に入っていきたい方は是非一度、ユウクリのキャリアアドバイザーとキャリアを一緒に考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

リモートでのご相談が可能ですのでお気軽ご相談ください。

■ユウクリの強み

・38年の豊富な実績!クリエイティブ業界特化の人材エージェンシーです
・ユウクリにはデザイナー転職に強いキャリアアドバイザー、コンサルタントがいます
・機械的なマッチングは一切無し!一人一人の志向性を見極め、適性を判断してご紹介しています
・初めての面接でも安心!ユウクリオリジナルの面接対策資料を活用しながら細やかに転職サポートします

化粧品・コスメデザイナーオススメの求人一覧はこちら

求人ご紹介までの流れ

まだご登録されていない方は、以下より簡単に登録ができます!
各求人からお問い合わせ、もしくは「オンライン仮登録」より、ユウクリへの仮登録をお願いします。

各種書類(履歴書・職務経歴書・ポートフォリオなど)のご提出をお願いします。

キャリアアドバイザーより、ご経験・ご希望などをもとに、求人のマッチング・ご案内をします。
※ご紹介にあたり、詳細確認のため、お電話やオンライン会議等でお話しをさせていただくことがあります。

ユウクリより企業へご提案、選考のサポートを行います。
内定時の条件調整などもユウクリが仲介しますので、ご希望等をご相談ください。

【ユウクリへのオンライン登録は下記ボタンよりお願いいたします】