派遣クリエイターの平均時給推移【上半期まとめ】

派遣クリエイターの平均時給推移【上半期まとめ】

2019年4月~9月の上半期に、弊社にご依頼いただいたクリエイター職の人材派遣における平均傾向をまとめましたのでお知らせいたします。
(株式会社ユウクリ/クリエイターワークス研究所)

ユウクリ概況

※該当月に株式会社ユウクリにご依頼いただいた人材派遣の求人より、スタッフ時給の平均を算出

【全体平均時給】
2018年は1600円台後半で推移していた平均時給ですが、2019年に入り繁忙期を迎えたところから平均時給が1700円台に突入。繁忙期が終了後も4月に施行された「働き方改革」の影響から、高スキル人材の獲得のため高時給案件も増加し、平均時給が1700円台で安定するようになりました。

また、フリーランス志望のクリエイター増加により、企業側では正社員獲得が難航。より派遣ニーズが強まっていることが伺えました。

 

【職種別/DTP・グラフィックデザイナー(GD)】
昨年から1,680~1,690円台を維持し続けていましたが、9月には初の1,700円台となりました。
上期前半は「週5フルタイム勤務」が必須の案件が多くありましたが、クリエイターの就業希望と一致せず人材確保が難航。そのため、時給調整よりも就業条件の調整を優先的に行う企業が増加した傾向にありました。

【職種別/Webデザイナー】
就業先がIT企業や事業会社であることも多いWebデザイナーは、週4以下や時短勤務OKなど、就業条件に柔軟さがあります。しかしながら、求めるスキルを極端に下げることが難しく、人材確保が難航するため平均時給が徐々に上がっていく傾向にあったようです。

 

今後の見通し

2020年4月からは「同一労働同一賃金」も施行されるため、派遣クリエイターの平均時給は確実に上昇します。その準備段階である2019年度下期も、平均時給は値上がりを続くと予想されます。
人材確保のトレンドとしては、複数人の派遣クリエイターを活用する方法から、高スキル人材を採用し最小限の人数で業務を遂行するかたちがより活発になると考えられます。

今後、派遣先企業は必然的に人件費に充てる金額が増加します。しかしながら、クリエイター側は収入面を含め就業メリットが向上するため、派遣就業を希望するクリエイター増加という期待感もあります。
これにより、求めるスキルを持つクリエイター出会うことが出来ない、といった採用の悩みも解消されるかもしれません。

 

クリエイターワークス研究所とは

クリエイターワークス研究所とは、クリエイターのキャリアビジョンや夢、転職動向、報酬動向など、クリエイターにフォーカスして、その実態を調査研究する機関です。
ユウクリの使命であるプロフェッショナルクリエイターを創出するための具体的なアクションの1つとして、「クリエイター思考・動向の理解」を掲げ、この実現のために立ち上げられました。

今後も様々な角度から各種クリエイターの実態調査を行い、それらのデータをもとにユウクリの各平均時給, クリエイター, 派遣サービスの企画・最適化、クリエイター・企業へ情報提供し、クリエイターがより活躍できる環境作りに活かしてまいります。
https://www.y-create.co.jp/corporate/creatorworks/index.html