今まで、転職活動の前準備としての【転職理由】【キャリアの軸】【志望動機の作り方】について、お話させていただきました。今回は、【面接対策】についてです。
まるこさんはどんな面接対策をしたのでしょうか?
ここでは、
・面接の時間配分
・志望動機
・ポートフォリオ説明
・面接官からの質問
・応募者から企業への質問内容
について、お話していきたいと思いますので、面接前準備の参考にしていただければ嬉しいです。
面接の時間配分、意識してますか?
面接は、限りある時間の中で行われます。そのなかで、他候補者と差別化できるようなアピールをする必要があります。これが、意外と難しいのです。
というのも、はじめてのデザイナー転職の場合は、アピール不足で面接時間が短くなってしまったり、逆に、思いのままマシンガントークしてしまい時間を引き伸ばしてしまう…というケースも見られます。
しかし、忘れてはいけないのが「面接官の時間をもらっている」という意識です。
面接官への配慮や、タイムマネジメント能力があるかどうかも面接ではチェックされていると思ったほうが良いでしょう。
そのため、まずは、面接の全体的な流れと時間配分をイメージしておきましょう。
上記の時間配分を見ると、各フェーズにおいて「案外時間が足りない…」と感じるのではないでしょうか?
その認識が非常に大事です!
面接官の方々も業務の合間を縫って面接の時間を作ってくれていますので、この時間配分でしっかりアピールできるようトレーニングをしておきましょう。
自己アピール内容を考える前に、まず企業情報のリサーチを!
面接が決まると「具体的にどんな自己アピールをしていけばいいだろう?」と真っ先に考えがちですが、その前に徹底しておきたいのは、企業情報のリサーチです。
応募の際に志望動機を書いた時、求人票だけでなく企業サイトや採用担当者が発信するSNSなどチェックしていたかと思います。
面接前にも、改めて企業情報のリサーチしてから自己アピール内容を検討するほうが、ミスマッチな発言をしてしまうというリスクを低減することができます。
ここでも、【志望動機の作り方】で紹介したように、「興味」「能力」「価値観」を企業側の観点でリサーチをしてみることをオススメします。
ちなみに、求人情報は自社サイト以外にも、求人媒体など複数掲載されている場合もありますので、なるべく幅広くチェックしておくことをおすすめします。
なぜなら、少数精鋭の企業でも大手求人サイトでは動画やインタビューなども掲載されている場合があるので、多角的な情報をキャッチすることができるからです。
面接対策は声に出してトレーニング!
企業情報をしっかりリサーチができたら、いよいよ自己アピールの内容を考えていくフェーズに入ります。
実際に、面接で聞かれるであろう面接官からの質問を題材に、トレーニングしてみましょう。
ここで重要なのは、伝えたいことを「声に出す」ことがポイントです。
文章で完璧に書き出すことはできても、声に出して相手に伝えることができなくては意味がありません。
ぜひ、声に出してトレーニングしてみてください!
まずは、必ず最初に聞かれるであろう志望動機から。
志望動機
自分の言葉で志望動機を言えましたか?
ここでは、履歴書に書いた志望動機と同じ内容を伝えるのではなく、より具体的にどんなことに興味を持ったのか?を強くアピールすると良いでしょう。
以下に、応募企業が制作会社の場合とインハウスの場合とで良くない例と良い例とを紹介しますので、是非参考にしてみてください。
まずは、良くない例から。
なぜ良くないのかお分かりになりますか?
制作会社の場合の回答では、どの制作会社にも言えてしまう志望動機になるため、面接の場でも好ましくありません。
インハウスの場合の回答においても、「個人的な内容ばかりで仕事内容に興味を持っていない」というマイナスイメージを与えかねません。
本音で回答するのではなく、企業がどんな回答を期待しているか?をイメージして答えられると良いですね。
では、どんな回答が好まれるのか?良い例を見てみましょう。
上記の例は、自身の強みや興味のあることを明確に伝えていることと、企業HPをしっかり読み込んでいることも同時にアピールしているため、好印象に映ります。
志望動機では、どの会社にも言えてしまうような普遍的な回答をするのではなく、応募企業独自の魅力やそれに通じる自身の興味関心について、しっかりアピールできるようにまとめましょう。
ポートフォリオ説明
続いて、デザイナーならしっかりアピールできるようになるべきフェーズ、ポートフォリオ説明です。
以下のように面接官から説明をお願いされたら、あなたはどのように答えますか?
あなたの思い入れの強い作品について、自分の言葉で声に出して答えてみましょう。
ここでも、良くない例と良い例とをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは良くない例から。
前提として、面接官は予め応募者のポートフォリオに目を通しています。
商材名、媒体種類、クオリティは見れば分かるので、その内容で終始してしまうのは【説明になっていない】、ということになります。
仮に、上記のような説明で終了してしまうと、面接官が「クライアントの課題は何だったのですか?」「どんな反響がありましたか?」など、重ねて質問をしなくてはならなくなります。
結果的にコミュニケーションコストがかかり、面接官に負担をかけてしまいます。
実際に、私も面接官役として模擬面接を何度か実施してきましたが、「これは○○メーカーの店頭販促ツールです。ADの指示の下でデザインしました」で説明を終了してしまう人が意外と多かったのです。
そして、質問を重ねて時間も伸びに伸びてしまう…ということがありました。
面接官が知りたい内容は、どのような背景があってこの制作物ができあがったのか?についてです。
では、どのように回答すればいいでしょうか?
まず抑えておきたいのは、【人はストーリーに感動をする】ということです。
面接の場面では、その制作物のストーリーを説明することを意識しましょう。
例えば、以下のような内容を盛り込めばストーリーが出来上がります。
・依頼時のクライアントの課題
・提案の裏側(苦労したこと)
・プレゼン時のクライアントの反応
・制作後の反響、売上の貢献度
・制作を通して自分が感じたことや得たこと
上記について、5W1Hを意識した文脈で構成し、感情も盛り込むことでさらにドラマチックなストーリーになります。
5W1H:「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」
では、良い例を見てみましょう。
このように、制作物の背景、苦労したこと、成果をストーリー立てて説明できるようにしておくことがポイントです。
ポートフォリオの紙面からは読み取れないストーリーを説明できれば、面接官の共感も得やすく、制作物やあなたの新たな魅力に気づいてくれるはずです。
ここでは当然プレゼン力もチェックされていますので、しっかり伝えるための文脈を考え、声に出して練習してみましょう!
面接官からの質問
ポートフォリオ説明が終わり、面接も終盤を迎えるフェーズになると、面接官から多方面での質問がされます。
予めどんな質問が想定されるか?イメージしておき、引き出しを用意しておくことをおすすめします。
ここでは、こんな質問を練習してみたいと思います。
あなたならどう答えますか?
良い回答例をご紹介しますので参考にしてみてください。
そもそも、面接官はなぜこの質問をするのでしょうか?
あなたの週末の過ごし方を純粋に知りたいのでしょうか?
そうではありません。この質問をすることで、あなたの仕事観、価値観を探っているのです。
そのため、ただ「友人と出かけます」とだけ伝えるのではなく、「デザイナーという職種上、週末でも日々インプットは大切である」といった価値観を持っているというアピールを添えておくとより良い回答になります。
その他、様々な質問が想定されますが、基本的にはテクニックスキル、人柄、仕事観、成長意欲の4つに関する質問が多いでしょう。
そのうち、仕事観、成長意欲についての質問の意図をまとめてみましたので、こちらも参考にしてみてください。
このように、質問にはそれぞれの目的・意図があります。
聞かれたことをそのまま直感的に回答してしまうのではなく、質問の裏にはこんな意図が含まれていることをイメージしながら、ゆっくり丁寧に答えていきましょう。
「何か質問はありますか?」は最大のアピールタイム
続いては、最後のフェーズの【応募者からの質問内容】です。
最後に熱意をアピールできる絶好のチャンスですので、必ず質問は3つ以上用意することをおすすめします!
さっそく声に出して質問の練習をしてみましょう。
まず、良くない例を見てみましょう。
面接は、【募集ポジションにマッチするスキル・人物像か?】を見極めるための時間です。
そのため、求職者からの質問が給与(年収)、待遇、休日、残業面のことばかりだと「仕事への興味が薄い」と判断されてしまい、次のステップに進みにくくなってしまうケースがほとんどです。
「御社の強みは何ですか?」これは一見まともな質問に見えますが、面接官からしたら「リサーチ不足」と判断されかねません。企業サイトなどを見れば分かる内容のことはわざわざ聞かないようにしましょう。
もし改めて聞きたいのであれば、「サイトを拝見したところ、御社の強みは○○○と見受けられますが、他にはありますか?」のように、自分の考えを添えて質問するのであれば、深掘りをしようとしている姿勢が見られるので印象は良いでしょう。
さらに、中途採用の場合、「勉強させてもらえる」という受け身の姿勢でいるのはあまり良いイメージを持たれません。
ほとんどの場合が即戦力人材の募集であるため、例え未経験の業務内容に携わるとしても、自ら積極的に勉強をしていく姿勢を見せていくことが必要になります。
そして、「特にありません」は最も良くない回答です。
なぜなら、応募者から質問を募集する理由は、応募者の自社への興味の度合いを確かめているからです。
そのため、「特にありません=御社に興味がありません」と言ってしまっているようなものです。
では、どんな質問が好まれるのか?良い例を見てみましょう。
このように、入社をイメージしたポジティブな質問は熱意や意欲が感じられ好印象を持たれやすいです。
そして、事業内容をもっと詳しく聞いて、それに対して重ねて質問をしていくことができれば、興味を強く持っていることを強くアピールできます。
もう一つ効果的な質問は、面接の中で面接官と自身の共通項を見つけたら、そこにフォーカスして質問を投げてみることです。
人は誰しも、共通項を持っている人には共感をしやすい心理傾向にあります。
そのため、特定の面接官に対して個人的な質問をしてみることで、親近感を持ってもらいやすくなります。
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以上、今回は面接対策についてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
今までの多くのクリエイターの方々の面接対策を実施した中で、比較的効果的だった対策方法についてお伝えさせていただきました。
面接を前にして「どう対策したらいいか分からない…」というクリエイターの皆さんにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
面接対策は、1人でやるよりも誰かに面接官役をしてもらう方が効果的です。
ユウクリでは、キャリアアドバイザーが面接官役をさせていただき、実践的な面接対策を行っています。
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