Webデザイナーの面接において、質問される内容には明確な「傾向」があります。
デザインのスキルチェックはもちろんですが、それ以上に「課題解決のプロセス」や「ビジネスへの貢献意識」が見られているからです。

本記事では、これだけは押さえておきたい「よく聞かれる質問20選」とその回答ポイントを中心に、迷いがちな服装、ポートフォリオのプレゼン方法、効果的な逆質問までを完全網羅しました。
多くのデザイナーのキャリア支援を行ってきた「ユウクリ」の視点で、実務経験者が面接官に評価されるための回答例を具体的に解説します。
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Webデザイナーの面接、基本の「服装」と「時間配分」

具体的な質問対策に入る前に、まずは面接の土台となる「時間配分」と「服装」について確認しておきましょう。
これらは第一印象を左右し、その後の会話の質を大きく変える要素となります。
面接の時間配分と心構え
面接は、限られた時間の中で行われる「対話」の場です。
「自分のことを知ってもらいたい」という思いが強すぎて、一方的に話し続けてしまうのは逆効果です。

上記の時間配分はあくまで目安ですが、自己紹介や自己アピールに時間を使いすぎると、肝心の「質疑応答」や「逆質問」の時間が削られてしまいます。
面接官とのキャッチボールを意識し、聞かれたことに対して結論から簡潔に答える「タイムマネジメント能力」も、評価対象の一つであると心得てください。
Webデザイナーの面接での「服装」は?スーツか私服か
「私服でお越しください」と言われた際、何を着ていくべきか迷う方は多いでしょう。
結論から言えば、指定がない限りは「オフィスカジュアル」がベストです。
クリエイティブ職だからといって、必ずしも個性を全面に出した服装である必要はありません。
むしろ、クライアントの前に出ても恥ずかしくない「清潔感」や、TPOをわきまえる社会人としてのマナーが見られています。
ポートフォリオなどの制作物と同様に、自分自身も「プロとしてどう見られるか」を意識し、信頼感のある服装を選びましょう。
Webデザイナーの面接でよく聞かれる質問20選

ここからは、Webデザイナーの面接で頻出する質問を5つのカテゴリーに分け、計20個の質問と回答のポイントを解説します。
実務経験者として評価されるための「OK回答」と、やってしまいがちな「NG例」も交えて紹介しますので、ご自身の経験に置き換えてシミュレーションしてみてください。
基本・自己紹介に関する質問
まずは面接の冒頭で聞かれる、基本的な質問です。
ここで話す内容が、その後の深掘り質問の材料となります。
①自己紹介をお願いします
職務経歴の要約、得意なデザイン領域、そして本日の意気込みを「1分程度」で話せるようにまとめましょう。
長々と生い立ちを話すのではなく、「私が何者で、何ができるデザイナーなのか」を端的に伝えます。
回答のポイント
「Web制作会社で3年間、主にECサイトのデザインとコーディングを担当してまいりました。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。」といった構成がスムーズです。
②職務経歴と実績を教えてください
ここでは「具体的な担当範囲」を明確にすることが重要です。
単に「Webサイトを作りました」ではなく、デザインのみ担当したのか、ディレクションやコーディングまで含んでいるのかを伝えます。
回答のポイント
「LP制作においては、構成案の作成からデザイン、実装までを一貫して担当しました」など、自分の手掛けた領域を正確に伝えましょう。
③長所(自己PR)と短所を教えてください
長所については「実務での再現性」がある内容を選びます。
一方、短所については「それをどう改善しようとしているか」という姿勢とセットで伝えるのが鉄則です。
回答のポイント
「長所はスピード感のある制作です。短所は集中しすぎて周りが見えなくなることがありましたが、現在はチームメンバーと定期的に進捗共有を行い、俯瞰する時間を設けるよう改善しています。」
④周囲(上司や同僚)からはどんな人だと言われますか?
この質問は、客観的な評価を通して「チーム内での立ち位置」を確認する意図があります。
リーダー気質なのか、調整役なのか、あるいはムードメーカーなのか、第三者の視点を借りてアピールしましょう。
回答のポイント
「『細かい部分まで気がつく』と言われることが多く、デザインの最終チェックや品質管理を任されることが多いです。」
転職理由・志望動機に関する質問
採用担当者が最も気にする「定着性」や「熱意」を判断するフェーズです。
⑤今回の転職理由(退職理由)は何ですか?
「残業が多い」「給料が安い」といったネガティブな理由は、そのまま伝えるとマイナス評価になりかねません。
これらを「スキルアップ」や「より良い環境への挑戦」といったポジティブな言葉に変換しましょう。
回答のポイント
NG:「残業が多くて疲れました」
OK:「現職では業務量に追われ、一つひとつのデザインに向き合う時間が取れませんでした。御社ではクオリティを追求し、成果にコミットする働き方がしたいと考えています。」
⑥当社を志望した理由は何ですか?
「御社のデザインが好きだから」だけでは不十分です。
「なぜ他社ではなく、御社でなければならないのか」という必然性を語る必要があります。
企業研究を徹底し、その企業の強みと自分のやりたいことをリンクさせましょう。
⑦(制作会社or事業会社)を選んだ理由は何ですか?
制作会社(受託)と事業会社(インハウス)では、求められる役割や働き方が異なります。
その違いを理解した上で、なぜその業態を選んだのかを論理的に説明しましょう。
回答のポイント(事業会社志望の場合)
「納品して終わりではなく、リリース後の数値を見ながらPDCAを回し、サービスを育てていく経験を積みたいと考えたからです。」
⑧他に応募している企業や、企業選びの軸はありますか?
「成長できるならどこでもいい」といった回答はNGです。
応募企業に一貫性があるか、自分のキャリアプランに軸があるかが見られています。
回答のポイント
「『ユーザーの体験価値を重視している企業』を軸に、UI/UXデザインに強みを持つ事業会社を中心に受けています。」
スキル・制作スタンスに関する質問
実務能力の深さを測るための具体的な質問群です。
経験者採用では、ここでの回答が合否を分けます。
⑨得意なデザインのテイストやジャンルは?
自分の好き嫌いだけでなく、「クライアントの要望に応えられる幅の広さ」や「特定の得意領域(女性向け、BtoB向けなど)」を提示すると効果的です。
⑩使用可能なツールと習熟度は?
Figma, Adobe XD, Photoshop, Illustratorなどについて聞かれます。
単に「使えます」ではなく、「コンポーネント管理ができる」「ショートカットを活用して高速化している」など、実務レベルでの深度を伝えましょう。
⑪コーディング(HTML/CSS/JS)はどこまで対応可能ですか?
Webデザイナーであっても、実装への理解は必須です。
ご自身でコーディングを行わない場合でも、「構造を理解した上で、エンジニアが実装しやすいデザインデータを納品できる」というアピールは有効です。
⑫デザインのインプットは普段どのように行っていますか?
トレンドへの感度や、学習意欲の高さを見る質問です。
PinterestやSNSでの情報収集だけでなく、美術館へ行く、書籍を読むなど、具体的なアクションを挙げましょう。
⑬仕事をする上で大切にしていること(ポリシー)は?
クオリティと納期のバランス、円滑なコミュニケーションなど、プロフェッショナルとしての姿勢を問われています。
回答のポイント
「相手の意図を汲み取るコミュニケーションを大切にしています。認識のズレを防ぐため、制作前のヒアリングに時間を割くようにしています。」
⑭WebマーケティングやUI/UXの知識はありますか?
数値に基づいた改善経験があれば、最大のアピールポイントになります。
「クリック率を改善するためにボタンの色を変更した」「離脱率を下げるために導線を見直した」といった具体的なエピソードを用意しておきましょう。
トラブル対応・働き方に関する質問
ストレス耐性や問題解決能力を確認するための質問です。
⑮仕事で最も失敗した経験と、どう乗り越えたか教えてください
失敗そのものがマイナスになることはありません。
重要なのは、その後のリカバリー能力と、再発防止策を講じたかどうかです。
⑯意見が対立した際(クライアントやディレクターと)どう対処しますか?
自分の意見を押し通すのでもなく、言いなりになるのでもない、プロとしての「折衷案の出し方」や交渉力が見られています。
回答のポイント
「相手の意見の背景にある意図を確認した上で、デザインのプロとして、ユーザーメリットを最優先にした代替案を提案します。」
⑰チームでの役割やマネジメント経験はありますか?
後輩の指導経験やスケジュールの進捗管理など、制作作業以外の貢献度は高く評価されます。
「3年目からは新人のメンターを担当し、マニュアル作成を行いました」などは良いアピールです。
条件・未来に関する質問
最後に、採用条件のすり合わせや最終確認が行われます。
⑱現在の年収と希望年収は?
根拠のない高望みは避けましょう。
自身の市場価値を把握し、前職の年収や実績をベースに交渉するのが一般的です。
⑲入社可能時期はいつ頃ですか?
現職の引き継ぎ期間を考慮し、現実的なスケジュールを伝えます。
無理に「すぐ行けます」と言うよりも、責任を持って引き継ぎを完了させる姿勢を見せる方が信頼されます。
⑳最後に一言(自己アピール)はありますか?
「特にありません」と終わらせるのはもったいないです。
これまでの回答で言い足りなかったことの補足や、「本日はお話しできて、ますます御社で働きたいという気持ちが強くなりました」といった熱意のダメ押しを行いましょう。
面接で見られるのはスキルだけじゃない?
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面接でのキャリアプランの答え方

「3年後、5年後にどうなっていたいですか?」という質問も頻出ですが、答えに窮する方が多い項目です。
なぜキャリアプランを聞かれるのか?
企業はこの質問を通して、「自社のビジョンと個人の方向性がマッチしているか」を確認しています。
ここがズレていると、早期離職のリスクがあると判断されるからです。
また、「とりあえずデザインができればいい」という思考停止状態ではなく、自分のキャリアを主体的に考えているかどうかもチェックされています。
3年後、5年後のビジョンを具体化する
キャリアプランの回答には、大きく分けて2つの方向性があります。
- スペシャリスト志向
「UI/UXデザインを極め、数値改善のプロフェッショナルになりたい」「フロントエンドの知識も深め、動きのある表現を実装レベルで提案できるようになりたい」 - マネジメント志向
「アートディレクターとしてプロジェクト全体を統括したい」「チームリーダーとして、若手の育成や組織づくりに貢献したい」
重要なのは、これらのビジョンを語った後に「御社でなら、それが実現できると考えました」と結びつけることです。
ただし、「将来的にはフリーランスとして独立したい」といった回答は、正直であっても「すぐに辞めてしまうかも」と懸念されるため、伝え方には注意が必要です。
面接でポートフォリオを使ったプレゼンのポイント
Webデザイナーの面接において、ポートフォリオの説明は最大の山場です。
しかし、ただ作品を見せて「何を作ったか」を説明するだけでは、経験者としての評価は得られません。
ただの作品紹介で終わらせない「ストーリー」の見せ方
前提として、面接官は書類選考の段階で既にポートフォリオに目を通しています。
そのため、「これは〇〇というバナーです」といった、見れば分かる説明は不要です。
面接官から「一番思い入れのある制作実績の説明を願いします。」と質問された場合のNG例とOK例を見てみましょう。

面接官が聞きたいのは、その制作物が生まれるまでの「ストーリー(思考のプロセス)」です。
以下の5W1Hを意識して説明を組み立ててみましょう。
- クライアントの課題は何だったか?(課題)
- なぜその色・フォント・レイアウトを選んだのか?(根拠)
- 制作の結果、どのような成果が出たか?(数値・結果)

上記のように、「売上が〇〇%アップした」「クライアントから次の指名をいただけた」といった具体的な成果を盛り込むことで、あなたのデザインがビジネスに貢献できることを証明できます。
制作スピードやワークフローもアピールする
クオリティの高さだけでなく、「実務能力」をアピールすることも忘れてはいけません。
「限られた短い納期の中で、どのように工夫して間に合わせたか」や「エンジニアへのデータ受け渡しで気をつけていること」など、チーム連携や効率化に関するエピソードは、即戦力として高く評価されるポイントです。
面接で評価を上げる逆質問リスト
面接の最後にある「何か質問はありますか?」は、単なる質疑応答の時間ではありません。
あなたの意欲やコミュニケーション能力を見せる「最後のアピールタイム」です。
逆質問で「やってはいけない」こと

まず、「特にありません」と答えるのは避けましょう。「御社に興味がありません」と言っているのと同義に捉えられる可能性があります。
また、企業理念や事業内容など、Webサイトを見ればすぐに分かることを質問するのは「リサーチ不足」とみなされます。
給与や残業、休日などの待遇面ばかりを質問するのも、「仕事内容よりも条件を優先する人」という印象を与えかねないため注意が必要です。
評価が上がる逆質問リスト【シーン別】

以下のような質問は、入社後の活躍イメージを持っていることが伝わり、好印象です。
- 熱意を伝える質問: 「入社するまでに、勉強しておいたほうが良いツールや言語はありますか?」
- 相性を確認する質問: 「現在活躍されているデザイナーの方には、どのような共通点がありますか?」
- 具体性を高める質問: 「配属予定のチームの構成人数や、1日の具体的なスケジュール例を教えていただけますか?」
自分に合った企業の選び方がわからない時は・・
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※ユウクリの保有案件に応募される方が対象となります。
面接対策は一人で行うには限界があります。
自分の回答が「面接官にどう響くか」を客観的に判断するのは難しいからです。
ユウクリでは、クリエイティブ業界に特化したキャリアアドバイザーが、あなたの転職活動を全面的にバックアップします。
■Point.1 | 模擬面接・志望動機
ご希望に応じ、応募企業を想定した実践的な模擬面接を実施します。
「どのような質問が想定されるか」「あなたの経歴でどこをアピールすべきか」といったポイントを具体的にお伝えし、自信を持って本番に臨めるようサポートします。
■Point.2 | 面接同席・アフターフォロー
可能な企業では、コンサルタントが面接に同席し、その場でサポートを行います。
もし面接でうまく伝えられなかったことがあっても、終了後に企業担当者へフォローを入れるなど、内定獲得に向けてきめ細やかな対応を行っています。
Webデザイナーの面接に関するよくある質問(FAQ)

Webデザイナーの転職面接において、多くの求職者の方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。
面接当日の不安を少しでも減らすために確認しておきましょう。
ポートフォリオは「紙」と「データ」どちらを持参すべきですか?
両方用意しておくのがベストです。
Webデザイナーであれば、PCやタブレットを使って実際のWebサイトやプロトタイプの動き(ホバーアクションや遷移)を見せるのが効果的です。
一方で、機材トラブルやWi-Fi環境がない場合に備え、紙に出力したもの(またはPDFデータ)も予備として持参しましょう。
この準備が「リスク管理ができるデザイナー」という評価に繋がります。
実技試験(スキルチェック)は面接で必ず行われますか?
必ずではありませんが、制作会社を中心に実施する企業は多いです。
内容は「指定された素材でのバナー制作」や「LPのコーディングテスト」などが一般的で、所要時間は1時間程度のものから、課題として持ち帰る形式まで様々です。
実技試験がある場合は事前に告知されることがほとんどですが、不安な場合はエージェントを通じて過去の選考フローを確認しておくと対策がしやすくなります。
未経験のツール(Figmaなど)がある場合、正直に伝えても良いですか?
正直に伝えて問題ありませんが、「勉強意欲」とセットで伝えることが重要です。
例えば「実務ではXDを使用していましたが、Figmaも個人で学習しており基本操作は可能です」といった伝え方をすれば、大きなマイナスにはなりません。
デザインの基礎スキルがあればツールの習得は早いため、即戦力として評価される可能性は十分にあります。
「入社までに習得します」という前向きな姿勢を見せましょう。
その他にどんな質問をされることがありますか?
様々な質問が想定されますが、基本的にはテクニックスキル、人柄、仕事観、成長意欲の4つに関する質問が多いでしょう。

このように、質問にはそれぞれの目的・意図があります。
聞かれたことをそのまま直感的に回答してしまうのではなく、質問の裏にはこんな意図が含まれていることをイメージしながら、ゆっくり丁寧に答えていきましょう。
まとめ:準備不足でチャンスを逃さないために、まずはユウクリへ相談を
Webデザイナーの転職面接は、事前の準備と対策で通過率が大きく変わります。
スキルや実績は十分にあるのに、面接での伝え方一つで不採用になってしまうのは非常にもったいないことです。
一人で悩まず、クリエイティブ業界を知り尽くしたユウクリのキャリアアドバイザーと一緒に、理想のキャリアへの一歩を踏み出しましょう。
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